闇と月


この部屋、幹部部屋は席が決まっている。

総長の仁は1人がけソファーに座っている。

そしてその隣にあるもうひとつの1人がけソファーには総長と幹部達が認めた女しか座ってはいけない。

決して誰も…

私も前はそこに座ってたけど今はもう私の事を知ってる人は誰もいない。

私はほかのみんなが座ってる長ソファーに座った。

それから皆適当に気ままに過ごしてた。

ゲームしたりバイク雑誌読んだり。

私は帰りたかったのに気づいたら向こうのペースに乗せられていた。

pm8:00

『 私いい加減そろそろ帰りたいんだけど』

「え、なんで〜柚もう帰るの?門限?」

勇太はゲームをしながらこっちをみた。

バイク雑誌を読んでいた仁は顔をあげた。

「送る」

多分みんな私が何も言わないから8:00門限って思ったのかもだけどいっか帰りたいし。

最初は断ろうと思ったが連行されてここまで来たので道がわからず大人しく家の近くのコンビニまで送って貰うことにした。

『ありがと』

いくら拉致されて帰り道がわからないと言っても、送ってもらったのだから挨拶はしないとね。

それだけを言って私は帰路に着いた。


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