闇と月


私は俯き唇を噛み締めた。

ほんとに何やってるんだろう。

そうには嘘を付き、

皆には心配させる。

いっつもそうだ。

私は1人がいいなど思いながら結局1人では生きていけない。

大切な人を失うのが怖いから、もう人と深く関わりたくない。

また、私のせいで大切な人の人生を奪ってしまうくらいなら、そんな温かい存在はいらない。

そうなるくらいなら、私は死んでもいい。

そんな事思ってる癖に結局自分で自分の命を終わらすことが出来ない。

毎日生きをして、お腹が空けばご飯を食べる。

いくら食べれなくても、いくら寝れなくても、

限界が来れば、寝るし、点滴で栄養だって体に入る。

最後は皆に迷惑をかける。

こんなことなら本当にあの時私が代わりに…


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