闇と月
六章 過去〜柚華sayd〜
それから私は今までの出来事を皆に話し始めた。
私の父は弁護士、母は教師をしていた。
父も母も厳格で世間体を物凄く気にしする人だった。
そこに次女として生まれたのが私だった。
しかし、私は生まれつき何故か髪の色がはちみつ色で、瞳は紫色だった。
世間体を気にした両親は私を家から出さなかった。
なので私は小学校入るまで家から出たことがなかった。
当時の私の遊び相手は兄である蓮にぃだった。
しかし、両親は私と兄が一緒に遊ぶのをあまり快く思わなかった。
だから兄は親の目を盗んで私と遊んでくれた。
私は兄を親のように慕った。