闇と月


診察室に移動し、聴診器をあてられたり、血圧を測ったりした。

「柚華ちゃん最近体重測った?」

そういえば最近測ってない。

そう思い、首を横に振った。

「そっか、じゃあ計ろっか。ちゃんと今自分がどれだけ良くない状態なのか把握してほしいしね。」

体重計に乗り、数字が止まるのを待つ。

前はどれくらいだったけな…

数字が止まり、思わずあ、という声が漏れた。

数字を見たら29kgだった。

確かに最近た食べれてなかったとはいえ、少しまずいと思った。

ゆうから珍しく黒いオーラが漂ってくる…

「柚華ちゃん、どう言うことかわかる?身長は何cmかいってみ?」

引き攣った笑みを浮かべていた。

「ゆう、顔怖い…」

そう誤魔化そうとしたが、

「し、ん、ちょ、う、」

失敗した…

『148cm…』

「そうだよね?で、29kg痩せすぎなのわかる?」

『はい…』

思わず敬語に…


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