闇と月


いつの間にか私物凄く弱くなってた。

この気持ちが、

この、お腹の奥が少しキュッとする感じ、

誰かが来てくれて嬉しいって感じるが事がつまり、寂しかったということならこんな感情なんていらない。

こんな苦しい気持ちになる感情はいらない…

嫌だ。

こんなのが寂しいなら…

「柚華さん、何か言いましたか?少し顔色悪いような気がしますが…」

きっと私の様子は少しおかしかったのだろう。

それに私のさっきの呟きは翔には届いていないようだった。

『大丈夫…なんでもない。少し疲れたから横になるね…』

そう言い私は布団を被った。

翔が出て行った音を聞き、またさっきの事について考えていた。

寂しいは、私にいらない感情。

私は苦しいのは嫌だから…

寂しいのが苦しいなら…


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