闇と月


放課後私はまた仁達に連れられて月虹の倉庫に来ていた。

今日はちらほら女の姿も見える。

そーいえば月虹には月に1回幹部以下の彼女と傘下のレディースが入ってもいい日があったような気がする。

私が倉庫に仁達と入っていくと女達からコソコソ言われたが慣れっこなので無視をした。

でもこの倉庫は今日はそうでも無いが、普段は正直昔と同じで居心地がいい。

倉庫の中はそれこそ昔と置いてある物やいる人は変わったがそれ以外は何も変わっていない。

チームみんな家族だという暖かい雰囲気。

みんな色々な事情があってここにいるんだろうけど、そんなことを思わせないような明るい空気。

私はこの雰囲気が好きだった。

でも、この空気に雰囲気に飲まれてはいけない。

私はここにいてはいけない人間だから…

幸せになってはいけない。

汚い人間だから…

忘れるな。

あの時の事を…

忘れるな。

決して…


< 14 / 152 >

この作品をシェア

pagetop