闇と月
それから私は仁に、仁の部屋の隣の部屋に案内してもらった。
因みに私の部屋は牡丹の間で仁の部屋は連翹の間だ。
牡丹の部屋の扉を開けると1人部屋にしては、かなり程広かった。
『広い…何畳あるの。』
「そんなに広いか?多分16畳ぐれぇだろ。」
16畳は1人の部屋としては十分広いと思う。
確かに私が元々住んでいたマンションはそうが借りてくれた部屋だったから広い方がいいとかなんとかでかなり広く、一人暮らしだと言うのにリビングに寝室、キッチンと全てが広かったが、あくまでそこで暮らすからであるからだ。
それでも広いとは思っていたが…
でも、この牡丹の間は部屋だ。
家では無い。
部屋の中は、私の元々住んでいたマンションから持ってきたであろうベッドや机などがあった。