闇と月
「おい、柚華何かあったのか?」
仁にまで変に思われたかな?
また私ぼーっとしてたのか…
やっぱりダメだなこのままだと甘えてしまいそうになる。
ここにこのままいてはいけない。
このままだと私が私で無くなる。
私はトイレと言って立ち上がった。
「え、柚トイレなら場所知らないよね?教えるよ〜」
勇太に言われたが私の耳には入っていなかった。
私は勇太の声を無視してトイレに向かった。
普通に考えてまだ2回しか来ていない私がトイレの場所なんて知ってるはずもないのに。