闇と月


「で、どーするんだ?寝るのか寝ないのか。」

私は既に睡魔がそこまで来ていたから頭が回らなくなっていた。

『仁の部屋行く…』

そう言って私は仁の部屋、昔はあの人の部屋だった所へ歩いていった。

何故か仁も後から着いてきていた。

ここでも私はミスをしていた。

総長の部屋は奥の方にあり少し隠れた感じになっているのだ。

総長の部屋は同時に月姫の部屋でもあるからだ。

月姫というのは総長の大切な人であり、月光のメンバー皆に守られる子のことだ。

もちろん私はまだそんな所の案内なんてされているはずもない。

それなのに仁の部屋へ真っ直ぐと歩いていってしまったのだ。


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