闇と月
あぁ、多分本当は友達ですらないからか。
2人は大丈夫って言ってるけどそれでもやっぱりきっと仁たちは私の過去を知ったら離れていくと思う。
なんで仁は私の事気に入ったのか分からないけど、嫌、だからこそ離れていく。
一時の気の迷いだ…
仁達の気まぐれだ…
ただ、私は弱いから…
弱いから少しそれに縋りたくなったのかもしれない。
あの人のいた空間にもう少しいたいと。
そして仁達に過去を知られる前に、追い出される前に出て行こう…
「あぁそうだ柚、お前ちゃんと飯食ってっか?寝れてるか?」
『そうちゃん、シロと同じこと言ってる
大丈夫だって食べてるから。』
「飴ばっか食うんじゃねーぞ。また倒れるぞ。」
『わかってる、ちゃんと食べるよ飴意外も。』
「あぁ、じゃあ就任祝いするからまた、後で連絡する。」
『わかった、じゃあね。』
そう言い、電話を切った。
話が終わった私は屋上へ戻った。