闇と月
そんな感傷に浸っているとまた睡魔に襲われた。

賑やかな懐かしい感じと仁の香水の香りのせいもあるのか、うとうとしてきた。

「柚華、お前また、寝れてないのか?」

「柚ちゃん眠そーだね?」

そう仁と勇太に言われてしまった。

私はまた寝るわけにもいかないし、仁が悪戯な笑みを浮かべているので絶対に寝たくない…

『大丈夫、少し疲れただけ。トイレ行ってくるね。』

そう言い席をたった。

本当はレディースのいる時にトイレは行きたくなかったのだが眠る訳には行かないのと生理現象には勝てないので仕方なく行くことにした。


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