闇と月
トイレへ入るとまた運も悪くレディース方が入ってきた。
女達は私がトイレにいるなんて知る由もなく臭い香水とお酒の匂いをプンプンさせながら…
「まさかあの時の女が月姫とかありえない。」
「ほんとそれな、あんな顔だけの女。」
「ねぇ、小学校あいつと同じだったっていう知り合いから聞いたんだけどあいつ、親からかなり嫌われてたらしいよ〜笑」
そんな声が聞こえてきた。
「あ、それうちも聞いた〜笑」
「まじウケるんですけど。」
「ほんと親にも嫌われてクラスのやつからもいじめられてたらしいし。」
「うわ、ほんとに生まれてきたの間違いだわ。」
「仁さんに近くなって感じだよね。」
「まじでうざいわあいつ。」