闇と月
『初対面のあんたに何がわかるの?背負う?なにそれ、別になんもないから。』
そう悲しそうに言った。
俺はなぜだかこいつを救ってやりたいそう思った。
らしくない…
あぁ確かに俺らしくないな。
でもなぜだかこいつの目から目を離せない。
俺らが、いや俺がこいつを守りたい。
そう思っちまったんだ。
「お前、気に入った俺たちの倉庫に来い。」
興味無いと言われたがこの女…柚華には拒否権なんて与えない。
必ず俺がそこから救ってやる。
そう決意した。
「お前に拒否権ねーから。」
俺はそう言い柚華の右側の腕を掴んだら、
左側をすかさず面白がっていた勇太が掴んでいた。
それを見ていた渉は電話をかけだした。
多分運転手に電話している。