闇と月


「柚華さん怪しいな。トイレの場所知ってたり今日の屋上での発言もそうだ。仁、調べた方がいいんじゃないか?」

渉は俺らの前では敬語は使わないが心を開いてない奴らの前では優等生風をいつも演じている。

柚華にまだ敬語なのはまだ認めていない証拠だったりする。

「あいつの目見たか?何も移してねぇ。お前 らだって気づいてるだろ?」

「確かに、柚死んでもいいって目してる。」

「それに、なんか隠してる。」

勇太と康太もきっと何があいつに感じてるんだろう…?

「柚華さんのこと調べた方がいいですかね?身元も分からないままここに置いとくのも危なくないですか?」

確かに翔の言う通りかもしれない。

でも、俺は何故かあいつの事を信じてぇって思った。

何かあるならあいつの口から聞きてぇって。


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