闇と月
「まぁ確かに柚、滝川さんと知り合いみたいだしスパイってことはないんじゃない?」
「そうだよ!柚何か隠してるけどそれでもスパイじゃない気がする!」
「「それに、俺らも信じたい!!」」
勇太と康太も俺と同じ気持ちなのかもな。
「俺は仁さんが信じるって言うなら俺も信じますよ。」
「分かった…でも、また怪しい行動とったら調べるからな。」
「あぁ…渉サンキューな。」
トイレから戻ってきた柚華はどこか顔色が悪かった。
何かあったのか…?
それに戻ってくるのも遅かった気がする…
それとも気のせいなのか?
疲れてるだけなのか?
この時俺はなんで気づいてやれなかったのか本気で後悔するなんて思いもしなかった。
なんで無理やりにでも話を聞かなかったのかと…
pm.8:00
あいつの門限らしい時間。
車に乗せたがずっと口を閉ざしたままだった。
この前と同じコンビニで降ろし礼を言ってまた帰って行った。