闇と月


「それにしてもほんとにいつも眠そうだよね?」

「授業中もウトウトしてるしね、あれ、そういえば眠そうにはしてるけど寝てるとこ見たことないかも…」

勇太と康太の会話に確かになと思った。

癖があるからなのか?

「そうなんですか!?いつも眠そうなのでてっきり柚華さん授業中も寝てるのかと思ってました。もしくは屋上とかで…」

「確かに柚華が授業中寝てるの見ないな。屋上でも上の空なのは見るが寝てないな。」

渉も少し気にしているようだ。

さっきの紹介で少し信じられると思えたのだろう。

「あ、でもこの前仁の部屋で寝たんじゃない?」

康太がお菓子を口にしながらそう聞いた。

「あぁ、確かに寝てたが魘されてた。それに目が覚める前にかなり悪い夢でも見てたみたいだから起こしたんだ。」

「そっか…柚に安心して寝れるようになって欲しいね。」

勇太の言葉に誰もが頷いた。


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