闇と月


病院に着くと既に渉と勇太が着いていた。

バイクを飛ばして来て先に辻峯さんに話をつけていたらしい。

康太と翔は俺が出ていったあとの後始末や、メンバーへの説明とトイレで何かあったか事情を聞いているらしい。

つくづく俺はいい仲間をもてたと感謝した。

俺は診察が終わるまで外の待合室のソファーで待っていた。

渉は滝川さんにも一応電話すると言って出ていった。

診察が終わり辻峯さんが部屋から出て来て話があると俺を応接間へ呼んだ。

「お久しぶりです。辻峯さん、それで柚華は大丈夫なんでしょうか?」

「大丈夫とは言いづらいけど、命に別状はない。それにあの子いつものことだからね…」

辻峯さんは悲しそうに軽く目を伏せた。

「辻峯さんも何か、柚華のこと知っているんですか?」

やっぱり辻峯さんも柚華の事を知っている…

それにいつものことってどういうことだ…

よく倒れるのか?

「あぁあの子言ってなかったのか…それなら主治医の僕から言えることは1つ、あの子の倒れた原因についてだけかな。」

聞かされた内容はとてもショックの大きいものだった…


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