闇と月


「今回は、3日だよ。最短だね。それともう、颯太には連絡しといたから、多分そのうち来るよ。他のみんなもね。とりあえず軽く検診だね。」

『うん。』

「はいはい、それじゃ仁君はちょっと外出ててね〜」

「わかりました。辻峯さん、柚華のこと宜しくお願いします。」

そう言い、仁は頭を軽く下げ、私のいる病室から出て行った。

「彼、柚華ちゃんの事本当に大切なんだね。」

ゆうは優しく微笑んだ。

『わかんない…』

「だって、柚華ちゃんが倒れたって物凄く焦って君を抱えて病院に来てたよ。」

『うそ…』

「ほんとだよ。君は月姫として、柚華として月光に大切にされている。勿論、僕達もね柚華ちゃんの事妹のように大事に思ってる。でも、仁君の気持ちは本物だと思うよ?」

私が大切にされている…?

こんな醜い私が?

分からない。

本当にこれ以上私は仁に、月光に関わってもいいのだろうか…


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