闇と月
覚悟を決めよう。
『大丈夫。皆んなを呼んで。』
「わかった。」
ゆうは、そう言い皆んなを私の病室に呼んでくれた。
「柚華、もう大丈夫なのか?」
そうが、心配した顔をしていた。
この前電話した時嘘ついちゃったからな…
少し罪悪感を感じる。
『ごめんね、もう大丈夫。」
「柚華ちゃん、久しぶり‼︎お見舞いきたよ〜。」
大きな花束を抱えそれを私に渡してくれた。
お見舞品らしいが、それにしても大きい…
退院祝いか?って疑うほどに…
流石見た目ホストのチャラ男なだけある…なんて思ってしまった。
『こー君、久しぶり。お花ありがと。でも、こんなとこ来ちゃって仕事大丈夫なの?』
「大丈夫‼︎柚華ちゃんの為ならどんなことも置いてくるよ〜」
そう言い抱きつかれた。
「おい、クソ兄貴今すぐ柚華から離れろ。」
ん…?
今、仁なんて言った?
『えっと、兄貴…?誰が誰の?』
「あれ、柚華ちゃん気づいてなかったの⁉︎」
気づいてないって何が…?
「コイツ、俺の弟。」
え、でも…