【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!?  33歳三十路女の人生やり直しストーリー!

ーーー、、、、

時は遡ること
中学時代

私と雄星が付き合う前
ちょうど中1の間もなくバレンタインの時期

私は別の人を好きだった
今思えばそれは恋愛の好きではなかったんだと
例えるなら憧れみたいなもの

バレー部と野球部はカップル率がなぜか高かったから

そんな時、相談に乗ってくれてたのが雄星だった

相談と言っても雄星からからかい半分
早く告れば?と毎度言われてただけだけど(笑)

それでも告白しなかったのはなぜだろう

その時は、同学年で可愛いと評判の子が
私が当時好きな人と言っていた男子を好きだという話を
聞いたからだと思い込んでいたけれど

多分、雄星との時間が心地よかったんだと今は思う

もちろん女子の会話でも
恋バナはしていたけれど

それとは違う楽しさがあったんだよね
それから安心感もあって居心地が良かった

少しずつ少しずつ
恋愛相談をしているはずなのに
雄星に惹かれている自分に気づき始めて

私は逆に雄星に聞いたんだよね

『山﨑は、、さ?好きな人いないの?』

かなりドキドキしたのを覚えてる

『俺?いるけど?ただ、その子には好きな人がいるから、少しずつ様子見中なとこ』

少し照れながら言った雄星に
私は心がズキっとした

好きな人、、いるんだ。
しかも他の人が好きな子って、、、
それでも諦めてないなんて
よっぽど好きなんだろうなって
自分で聞いときながら勝手に傷ついてた

『好きな人いる子が好きとか、よっぽど好きなんだね!
頑張れ!!』

上手く言えたかわからないけど

だけど、この放課後の時間が
なくなってしまうのは嫌で
いつもどうり相談という名の雑談に戻したんだ

雄星は

『様子見してるけど、告白はするつもりだからさ。タイミング見計い中だから、頑張るわ。(笑)』

と、ちょっと考えて言ってきた

告白、、するんだ
したらもうこの時間も終わりかな、、、、


嫌だなぁと思いつつ
でも何も言えない自分
なんせ、恋愛相談してもらってるのに
いつの間にか好きになってしまったなんて

好きな人がいる人に言えるほど
私は強くないから



でも、そんなこんなで
私の恋愛相談は終了していた
なぜならバレンタインに私が好きだと相談していた野球部の男子は、私と同じバレー部で
同学年で可愛いと言われていた子が告白し
めでたくカップルになったからだ

中2
雄星とは同じクラスになって
恋愛相談はなくなったけど雑談はしていた


そんなある日


雄星が

部活に行く前の私を
呼び止めて

『俺、お前が好きなんだけど、付き合わない?』

と、言ってきた

突然過ぎてビックリしたのを覚えてる

何がなんだかわからなくて


『ッえ!?』

なんかよくわからない声が出た

『驚き過ぎ(笑)

てか俺は中1から好きだったんだけど?お前の恋愛相談中もな?』

恋愛相談受けてた時も?

じゃあ好きな人がいる子が好きって、、、

私のことだったの?!

『返事、なるべく早くほしいけど、急がないから、ちゃんと俺のこと考えてよな?
じゃ!俺部活行くから、またな!』

と、言って雄星は去っていった。

ちょちょちょ!?
どうしよう?!


どうしようには2つ訳があった

一つ目、嬉し過ぎてどうしよう

二つ目、雄星の事を好きな友達がいたから
その友達には中1の頃、応援してると言った事があるのがもっともどうしよう?!だ。


『空〜部活行こー!』
と、声をかけてきたのは莉緒だ

私は莉緒にことの顛末を説明し
相談した

『うーん。てか両思いじゃんやっぱり!おめでと!』

『やっぱり?』

『は?気付いてなかったの?中1の時から、アンタら付き合うの秒読みとまで言われてたのに?!
あんだけ放課後仲良く喋ってれば、みんなそう思うでしょーが!
てか好きじゃなきゃ、面倒臭い相談とか引き受けないでしょうがよ!』

『そんな思われてたんだ。し、知らなかった。(苦笑)』


『なみチャンには、そのまま伝えたら?今はってか前々から好きだったんだって
まぁ、なみチャンも気付いてると思うけどね?』


そう言われて私は
なみチャンに次の日の朝
雄星の事を途中から好きになっていた事、
告白された事を伝えた
何度も謝りながら

なみチャンは、空チャンの気持ちで答えてあげてと
言ってくれた


そして私は雄星に
『返事っ!ー、、、私で良ければ、よろしくお願いします』

と返事をしたら

顔を赤くした雄星がそこにいた

『ー、、、、マジか?』

『マジです、、、』

『ー、、、っ、かなり嬉しい、、、っ!よろしくな!』

『うん、、、!』


こうして中2の2学期
私達は付き合いだした



が、なみチャンと同じ体操部の女子達が
廊下で
『なみの気持ち知ってたくせに付き合うとか
ありえなくない?!』

と、嫌がらせのように言いだし
数日、私は女子達から度々嫌がらせの言葉を浴びせられていて
結構しんどくて

雄星と一度一方的に別れたんだ

でも好きな気持ちは変わらない所か増すばかりで
それもツラくて

声に出しては言いづらくて

手紙を書いたら、即、雄星が来て

気付いてあげれなくてごめんと謝られて
色々話をして

あらためて、付き合う事になった

その後は、嫌がらせもなくなってて

私は雄星と楽しい時間を過ごすことになった


何もかもが初めての経験で
幾度となくドキドキが止まらなかった


初めて一緒に帰る日
みんなの冷やかしの目線や声に顔真っ赤

初めて手を繋いだ日
手汗がやばかった(笑)

初めて名前呼びに変わった日
2人してぎこちなかった(笑)

初めてキスをした日
あの日程ドキドキがヤバかった事はない

抱きしめられて、その後そっとキスをされた


『やべ〜、、、恥ずかしいな、、、』

と言いながら、また抱きしめられた

『は、恥ずかしいのは私もだし、、、っ』

そっと抱きしめ返しながら話した


あの頃がかなり
初々しかったなぁ

部活が違うから
すれ違いが多くて別れた時もあったけど

またより戻ったり


雄星との中学の恋愛は
なんだか色々あったよなぁと
しみじみ思う


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