【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!?  33歳三十路女の人生やり直しストーリー!

ーー、、、

『色々あったね。確かに(笑)
付き合ったり別れたりとか、、ね』

私は懐かしみつつ、苦笑しながら莉緒に向かって言った

『そうだよ〜?みんなハラハラだったんだからね?!
まぁ一番最初のは仕方ないにしても、後々のは毎度何があったんだ的な噂で持ちきりよ(笑)』


今でこそ笑い話だ
まぁ心の中は三十路入ってるから
中学時代ももっと上手く出来なかったのかとか

色々考えたりもする

『噂にまでなってたんだ?!まぁ中学時代って、恋愛関係はすぐ噂になるしね〜(笑)』



そんな時、ポケットの中の携帯が震えた

携帯を開けば知らない番号からのショートメール

一言だけ、《後ろ見て。》と打ってある

後ろ?

莉緒と隣同士で座っていた私

不思議に思いながらも後ろをチラッと見た、、、ら?





雄星がいた。
雄星は携帯を指差して更に自分を指差した

このショートメールは雄星からだったんだ!

私は慌てて莉緒に助けを求めるべく小声で声をかける

『莉緒!助けて!』

『ん〜?どしたの?』
莉緒がメールを打ちながら返事をする

『知らない番号からショートメール来たんだけど、後ろ見て。って書いてあって、後ろ見たら雄星がいるの今!』

『ちょ、は!?』

メールを打つ手を止めてこっちを見る莉緒
そして後ろをチラ見して更に

『マジだ!山﨑じゃん!!で、で?返事送ったの?!』

『いや、まだって、、また来た!?』

ショートメールがまた来た

《バス降りたら少し話せない?》

『空、それ即OKだしな?チャンスじゃん!どうせ降りるバス停一緒でしょ?!』

莉緒がかなり興奮気味だ

『うん!だよねだよね?チャンスだよね?』

私はすかさず
《うん、良いよ!》
と返事を送った

『空、即返信したね?!うじうじ悩むかと思ったのに。どうした?!空だよね?!』

莉緒が慌てている

それもそうだろう
高校時代の私なら
まず、西野で再会した時
連絡先聞けてなかっただろうし

今もすぐには返事を送る勇気もなく
うじうじしていたはずだ(苦笑)

でも、
今の私は夢かもしれないけど
三十路女が高校時代に戻っている状態

三十路になっても
うじうじと高校時代に戻れたら、、なんて考えて
雄星に連絡をどうにか取ろうなんて
大それた事が出来なかった私だ

だからこそ今は
このチャンス逃したくない

『莉緒何言ってんの(笑)私だってやる時はやるんです〜』

と笑いながら言った

『そ、そうだよね!?もうウチら高校生だし?空もやっとチャンスが来たんだもんね!
あ〜なんか私が緊張してくるんですけど?(笑)』

莉緒も焦っている(笑)

でも私も焦ってるんだよ?

西野で再会して連絡先交換して
今、帰りのバスまで一緒とか
焦るに決まってる

『空!マジ応援してるから頑張ってね!?』

『う、うん!?頑張るけど緊張するよ〜』


ピンポーン!


わゎっ、、、!?
もう降りるバス停だ

莉緒の方を見れば頑張れ!と言わんばかりの
グッドポーズをされる


『莉緒、また明日朝練で!!』

『うん!空ファイト!!』

そうして私は他の人達とともにバスを降りたのでした


そして、バスが過ぎ去って、、、



肩をポンと叩かれて

『空。』

振り返れば
部活ジャージ姿の雄星

ま、私も部活ジャージだけど
それは置いといて

雄星身長伸びたなぁ
やっぱカッコいいなぁ、、、と
しばしボーっと雄星を眺めていたら

『空、時間平気?っておーい!』

『ん!?え!?
あぁごめんごめん大丈夫!!』

『じゃあさ、青葉小で喋ろ?』

『う、うん!』

私はバス停の側の青葉小学校を見つめながら
雄星についていった


『青葉小変わってねー。懐かしいな?』

『本当懐かしいー。』


懐かしの母校の校舎を見ながら2人で雑談しながら歩く


そして雄星が行く方向は体育館

あれ?体育館は、、、


『あそこに座るか』

そう雄星が指差したのは
体育館の裏側

中学時代付き合ってた時
良く喋っていた場所だ

私は雄星について行った

そして、体育館裏に来た時
雄星が座り、自分の隣を指差してきた

おずおずと雄星の隣に座る私

まるで中学時代のようだ

『中学の頃みたいだな?』

『そうだね〜良くここで喋ってたよねー(笑)』


『俺まさか今日、学校で空に会えると思ってなかったから、めちゃくちゃビックリした』

『私も会えるとは、思ってなかったからビックリしたよ』

『空キャプテンになったのな?』

『うん?なんで知ってんの?』

『いや、部活仲間がさ、バレー部の子に聞いてて知ってたんだ。今日ウチの高校に来る事も』

私らが来るのも、私がキャプテンなのも知ってたの?!

『だから実は少し試合も見てた(笑)』

『え?!いつの間に!?』

『俺らの部活休憩の時に(笑)』

『えーマジか!?負けたし恥ずかしいんだけど、、、』

『負けたかも知れないけど、緑川の皆んなカッコよかったけどな?空も点決めてたしさ』

『あ、ありがとう』

うわぁ見られてたとか知らなかったし
恥ずかしいんですけど

『空は変わらないなぁ、、って思いながら見てた。相変わらず声張って、みんなに声掛けてんだもん。中学の頃と同じで頑張ってた!』

『ー、、、っ』

何これ何これ恥ずかしい!!

お、落ち着け私。

見た目は高校生でも中身は三十路でしょうがっ!!と自分に言い聞かせる(苦笑)

『雄星もカッコ良かったよ?中学の時、何回か見に行った時あったけど』

『は!?、、、っ。いつの間にっ!?』

雄星が焦って照れている
めっちゃ可愛いんですけど(笑)

『それは、部活終わりだったりとか?ね?やっぱし見たくなるじゃん普段とは違う姿をさ!』

ニヤリとしながら私はそう答えた

ら、グイッと引っ張られて

チュッと、、、、



キスされたー!?



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