【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!?  33歳三十路女の人生やり直しストーリー!


一樹先輩との日々は

嵐のようで

でも穏やかな時もあって


不覚にもドキッとしてしまう場面もあったりして


私は自分がどうしたいのか分からなくなって来ていた



《空ーおいでー?》

先輩がベッドに呼ぶ


《お、お邪魔します》

チュッ

《はい、敬語ー!》

《なっ?!今のは不可抗力でしょ?!》

《お、今日は俺の方見てくれんの?》


《なっ、違っ!!、、って離して!》


《いや。離したら窓の方向くじゃん》


《いや、正面は恥ずかしいから》

顔が赤くなる


《、、、、っやば、、可愛過ぎる》


《一樹先輩?》

《ん?》


《なんで私なの?
先輩ならもっと綺麗な人と付き合えるでしょ?》


《俺ね、正直恋愛とかって興味なかったのさ。
だけど、大学入学前からさ、空バレー部に練習来てたじゃん?
その練習してる姿を見て、一生懸命なプレイを見て、
可愛いな、いや、かっこいいなって一目惚れしたのが始まりだよ?
だって高校生が大学生の練習に混じってるだけでも凄いのに、その存在感に圧倒された》


《にゅ、入学前から知ってたんですか?!っん》

《だから敬語〜!そ、入学前から!
だから俺も生半可な気持ちで手出してないから。》

《、、、、っ》


また顔が赤くなる

このドキドキは何?!


私は雄星が好きなの!

雄星の彼女なの!


でも、こんな事言われたら

いや、言わせたの私だけど

ドキドキしてしまう


意識してしまう


目の前の優しく笑う、一樹先輩を、、、、



《また顔赤いよ?
どう?俺の事意識してくれた?》



《、、、、っ、もう、意識し過ぎてて
自分がどうしたいかわかんないっ》


《空、こっちみて?》

《っ嫌!》


ギュゥっ

強く抱きしめられた


《、、、っか、一樹先輩、、?》


《空のドキドキが伝わってくる
やっと俺の事意識してくれた》


《そりゃ意識もするよ!
毎日毎日そばにいて、こんなに近くにいて

見た目じゃなくて、バレーしてる姿に一目惚れとか言われたら!》


《ごめん見た目も好き。
入学前バレー終わって走ってきた空がつまづいて転びそうになったの助けた時、ふと見上げてきた顔にドキッとした。》


《もう、離してっ!》


《離さない。やっと俺を見てくれたんだから。》

《だって私はっ!!》

《ん、わかってるよ、雄星君が好きなんだって
それでも好きになった俺が悪いから
空はなんも悪くないから。泣かないで?》

《俺の事うらんでも良いから
ただ今だけは俺を見て?》



《一樹せんぱ、、っん!?、、ふ、、っ》


《空、、っ、、好きだよ、、》


《っは、、あっ、、ダメっ、、、》


《本当にダメ?》


《っん、、一樹、せん、ぱ、、ズルいッ》


《うん、ごめんね、でももう時間がないからさ
抱かせて?》


《んなっ、ダメに決まってる、、っふ》


《んー?でも空も限界なんじゃない?
一回だけ、俺のものになってよ。》


《ん、、ダメ、、私は、、私は?》


《ごめんね空、俺ズルしちゃった》


一樹先輩が二人に見える


《か、ずき、せんぱ、、?はぁっ》


《そろそろ酔いが回ってきた?
ごめん、さっきのジュースじゃなくてお酒》


《っえ?、、、フワフワする、、、っん》


《あーあ、どんだけ跡濃ゆくつけまくってんだか
雄星君、よっぽど空取られたくないんだな》


《でも、、、お酒飲ませてってのは不本意だけど
俺を意識してくれたのなら、俺を見てくれた今なら
例え空が覚えてなくっても、俺は今日を忘れない》


《か、ずき、、せんぱ、、わたし、、っ》


《ん?何?》


《先輩の、、事、、多分、、好き、、
雄星だけが好きなはず、、なのに、、先輩が、頭から
離れな、、、っふ》

《頭から離れないは、もう好きだよ、、空?》


《私、、最低、、っふ、、ん》


《大丈夫、、空は忘れるから
俺に好きって言った事も今からする事も全部

もし、思い出しても俺のせいにしていいから》


《せんぱ、、い、?》


《だから好きって言って?》


《せんぱ、、、好き、、っああっ》


《はっ、、俺も空が好き、、、んっ、、はぁっ》



《ごめんな空っ、、
雄星君には俺が殴られるからっ、、っは》



《今だけ俺を感じて?》





ーーー、、、、









《う、、、ん?》

目が覚めると目の前には

ドアップの先輩、、


寝てる、、?


おそるおそる
髪の毛をサラッと触れる

サラサラ、、、



《んー?空?》


《一樹先輩、、私昨日、話の途中で寝ちゃったみたいで
ごめんなさい》


《ううん、俺こそごめんな?》


《なんで先輩が謝るの?》


《ん、良いから謝らせて?》


謝らせて、、?


私記憶ない、、、


まさか、、、


《先輩、、先輩と私したんですか?》


《んー、何を?》


《何をって、、、》

《何もなかったよ?いつも通りキスして
一緒に寝ただけ》


《本当に?》


《本当に。》

《よ、良かった、、、。》


がしかし、この身体のダルさは気になる


でもお酒飲んだ訳じゃないしな?


勘違い?

《なぁ空?今日はデートしよ?
部活休みやろ?
体育館メンテナンスで》


《デート?》


《そ、最後に思い出作らせて?》


《さ、最後?》

《ん?だって今日で2週間終わるじゃん?》

《あ!》


《何名残惜しい?クスッ》


《デートなら私一回帰ります!!
着替えたいし、色々準備もしたいし!!》


《ん?そう?空はそんままでも可愛いけどな?》


《思い出、作るんでしょ?
じゃぁ駅で待ち合わせで!!》


ドタドタと私は荷物を持って

先輩の家をでる


《お邪魔しました!!また後で!!》



< 78 / 89 >

この作品をシェア

pagetop