【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!?  33歳三十路女の人生やり直しストーリー!


大学生活
〜青山先輩side〜


空との2週間はあっという間だった

もう明日で終わりなんだな。


朝練一緒に行ったり

体育館で目があったりして笑いあったり

まぁ空は必死に逸らしてたけど

それも可愛いかったな


夜は一緒にご飯食べて


一緒に寝て

最初一緒に寝るって言った時

本気!?って凄い警戒されたっけなぁ

一週間位でやっと慣れてくれて


俺の気も知らず横で爆睡(笑)

まぁあんだけ練習してればな

なんせ注目の一年生エースだし


つくづく凄いなと思う

体育館に入った空は

その瞬間から顔が変わる


コートに入ればチームの雰囲気が変わる


俺もエースとして、あれくらい力になれてるのだろうか

とふと思う。

バレーもバスケもチームプレイだ。

チームをまとめる存在はかなり責任が重い


それを一年でやってる空は凄い

俺も一年からエースだけど

全然チームプレイ出来てなかったし



そんな事を考えてたら
お風呂上がりの空が出て来た

《空ーおいでー?》

ベッドに呼ぶ

《お、お邪魔します》

チュッとキスをする

《はい、敬語ー!》

だいぶ慣れてくれたけど
時々油断すると敬語が出る空が可愛い


《なっ?!今のは不可抗力でしょ?!》

珍しく俺の方を見てる

いつも窓際の方に行っちゃうのに

《お、今日は俺の方見てくれんの?》

《なっ、違っ!!、、って離して!》

《いや。離したら窓の方向くじゃん》


《いや、正面は恥ずかしいから》


みるみる顔が赤くなる

お?なんかいつもと違う反応だな?

必死に目線逸らしてる


《、、、、っやば、、可愛い過ぎる》


《一樹先輩?》

ふと空が恥ずかしそうに俺の方を向く

相変わらず目線逸らしてるけど


《なんで私なの?
先輩ならもっと綺麗な人と付き合えるでしょ?》


《俺ね、正直恋愛って興味なかったのさ。
だけど、大学入学前からさ、空バレー部に練習来てたじゃん?
その練習してる姿を見て、一生懸命なプレイを見て、
可愛いな、いや、かっこいいなって一目惚れしたのが始まりだよ?
だって高校生が大学生の練習に混じってるだけでも凄いのに、その存在感に圧倒された》

マジあん時はカッコよかったなぁ


《にゅ、入学前から知ってたんですか?!っん》

《だから敬語〜!そ、入学前から!
だから俺も生半可な気持ちで手出してないから。》

欲しいと、こんなに思ったのは初めてだから。


《、、、、っ》


また空の顔が真っ赤になる

マジ可愛過ぎるんだけど期待していい?


フッと笑う

あまりにも可愛いくて


《また顔赤いよ?
どう?俺の事意識してくれた?》


するとまさかの返事が返ってきた

《、、、、っ、もう、意識し過ぎてて
自分がどうしたいかわかんないっ》

意識し過ぎてて?

俺の聞き間違いか?


《空、こっちみて?》

《っ嫌!》

ちょっと涙ぐんだ声にたまらず

ギュゥっと

強く抱きしめた


《、、、っか、一樹先輩、、?》


ドクドクと空の鼓動が伝わってくる

《空のドキドキが伝わってくる
やっと俺の事意識してくれた》

2週間にしてやっと、、!


《そりゃ意識もするよ!
毎日毎日そばにいて、こんなに近くにいて

見た目じゃなくて、バレーしてる姿に一目惚れとか言われたら!》


耳まで真っ赤だ
可愛過ぎる


《ごめん見た目も好き。
入学前バレー終わって走ってきた空がつまづいて転びそうになったの助けた時、ふと見上げてきた顔にドキッとした。》


更に赤くなる


《もう、離してっ!》

《離さない。やっと俺を見てくれたんだから。》

ガバッとこっちを見た空は

顔が真っ赤で涙目だ

《だって私はっ!!》


《ん、わかってるよ、雄星君が好きなんだって
それでも好きになった俺が悪いから
空はなんも悪くないから。泣かないで?》

そっと涙を指で拭う


《俺の事うらんでも良いから
ただ今だけは俺を見て?》


ドサッと空を押し倒す


《一樹せんぱ、、っん!?、、ふ、、っ》

《空、、っ、、好きだよ、、》

首筋にキスをする


《っは、、あっ、、ダメっ、、、》


《本当にダメ?》

身体はこんなに反応してくれてるのに?

《っん、、一樹、せん、ぱ、、ズルいッ》

《うん、ごめんね、でももう時間がないからさ
抱かせて?》


《んなっ、ダメに決まってる、、っふ》

そろそろかな?


《んー?でも空も限界なんじゃない?
一回だけ、俺のものになってよ。》

空の目がトロンとしてきた


《ん、、ダメ、、私は、、私は?》


顔が真っ赤なのと
更に目がトロンとなる空


《ごめんね空、俺ズルしちゃった》


《か、ずき、せんぱ、、?はぁっ》


《そろそろ酔いが回ってきた?
ごめん、さっきのジュースじゃなくてお酒》


《っえ?、、、フワフワする、、、っん》


空の服を脱がす

と言っても俺のTシャツだからすぐ脱がせちゃうんだけど

脱がせたら

身体中にうっすらキスマークがあった


《あーあ、どんだけ跡濃ゆくつけまくってんだか
雄星君、よっぽど空取られたくないんだな》

うっすら残った跡に上書きするようにキスマークをつける

これ見たらどう思うかな?


《でも、、、お酒飲ませてってのは不本意だけど
俺を意識してくれたのなら、俺を見てくれた今なら
例え空が覚えてなくっても、俺は今日を忘れない》

今日の事は俺の中だけで留めおく


《か、ずき、、せんぱ、、わたし、、っ》

顔を隠して何かを伝えようとする空

《ん?何?》

《先輩の、、事、、多分、、好き、、
雄星だけが好きなはず、、なのに、、先輩が、頭から離れな、、、っふ》

好きって言った!多分がついてるけど

でもそれって

《頭から離れないは、もう好きだよ、、空?》


《私、、最低、、っふ、、ん》

キスを続ける俺


《大丈夫、、空は忘れるから
俺に好きって言った事も今からする事も全部

もし、思い出しても俺のせいにしていいから》


《せんぱ、、い、?》

《だから好きって言って?》


《せんぱ、、、好き、、っああっ》


お酒本当に弱いな
雄星君に注意しとこ!

それより余裕ないな俺!

《はっ、、俺も空が好き、、、んっ、、はぁっ》


《ごめんな空っ、、
雄星君には俺が殴られるからっ、、っは》



《今だけは俺を感じて?》


もう空は声にならない声になってる

ごめんな?

せこいことして

それでも空がどうしても欲しかったんだ




ーーー、、、、








《う、、、ん?》


空が起きたっぽいけど
寝たふりをする俺


そしたら
サラッと髪の毛を触られた

何してんのこの子は


《んー?空?》


《一樹先輩、、私昨日、話の途中で寝ちゃったみたいで
ごめんなさい》

少し申し訳なさそうに空が言う

うわぁ
俺なんて事したんだろ、、、

今更になって罪悪感を感じる俺

《ううん、俺こそごめんな?》


《なんで先輩が謝るの?》

お酒で酔わせて
抱きつぶしたなんて言えない

いや、言っちゃいけない

絶対傷つくから

そんな事した俺最低よな。

《ん、良いから謝らせて?》


俺の言葉に
何か勘づいたのか空が


《先輩、、先輩と私したんですか?》

勘いいなぁ、けど

《んー、何を?》

俺は意地でも隠し通す

そう決めたから


《何をって、、、》


《何もなかったよ?いつも通りキスして
一緒に寝ただけ》


《本当に?》


《本当に。》

ごめん。空!!

《よ、良かった、、、。》


ズキッと胸が痛む

絶対悟られるな!


話題を変えようと俺は思って

《なぁ空?今日はデートしよ?
部活休みやろ?
体育館メンテナンスで》


いつもなら練習だけど
体育館メンテナンスで
バレー部もバスケ部も部活は休み


《デート?》

《そ、最後に思い出作らせて?》

《さ、最後?》


《ん?だって今日で2週間終わるじゃん?》

《あ!》

忘れる程、俺の事で頭いっぱいて思ってて良い?

《名残惜しい?クスッ》

ガバッと空が起き上がる!!

俺はキョトンとなる

な、何?

《デートなら私一回帰ります!
着替えたいし、色々準備もしたいし!!》

いつもの服も可愛いのに

《ん?そう?空はそんままでも可愛いけどな?》


《思い出、作るんでしょ?
じゃぁ駅で待ち合わせで!!》

そう言いながら
バタバタと荷造りして

空は走ってった

《お邪魔しました!!また後で!!》

パタン。




《っはぁ〜なんとか誤魔化せた〜!!》

良かった空が気付かなくて

ま、雄星君には気付かれるだろうから

殴られんの覚悟しとこ。


さて準備するかね

デートどこ行こうか、、、?






ーーー、、、




駅前。


俺は空を待っていた


すると周囲がざわついた気がして振り返れば

《先輩!お待たせ!!》


そこには
グリーンのスカートに白いTシャツに
スカーフを巻いて

肩まである髪の毛は少し巻いてある

空が立っていた



《なぁめちゃくちゃ美人》

《彼女かな?羨ましい》

《てかスタイルいい〜羨ま〜》

《でも彼氏もかなりイケメン〜
美男美女カップル》

周囲から声が聞こえてくる

俺はキョトンとしてしまった

何?

可愛いってか綺麗なんだけど?


《何?どっきり?めちゃくちゃ綺麗なんだけど》

《デートなんで、気合い入れて来た!》

可愛過ぎか!!

《気合い入れんで良い!こんな綺麗な彼女
他のやつに見せたくない!》


手を掴んで歩き出した

《ちょ、先輩?》


そして始まる最後かもしれないデートの始まりだ!



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