【本編完結】夢から覚めたら、高校生に戻ってた!? 33歳三十路女の人生やり直しストーリー!
《一樹先輩!!どこ行くの?!》
《水族館!!》
《えっ、水族館??》
《そ!彼女出来たら行って見たかったとこ!》
《ふっ、先輩可愛過ぎでしょ!》
《可愛いのは空!
そんな綺麗なカッコしてきて、みんな見てくるじゃん》
《いや、私じゃなくて、先輩なんじゃ?
先輩かっこいいし》
《はぁ、これだから天然は、、、!
良い?!今日までは俺の彼女なんだから
離れないでよ?》
《はい、はい。フフッ》
先輩、気遣ってくれてるんですよね?
昨日何があったか隠してる
私が傷つかないように
でも先輩?
私は私の気持ちに嘘はつけないです。
だから今日着替えて来たんだよ
確認する為に。
自分の身体の事だし
中身は三十路だし?(笑)
わかるよ。
私が先輩に抱かれた事。
《ねぇ先輩?》
《うん?もう着くよ?》
《うん、知ってる》
《どうした?》
《ごめんね?》
《何が?》
先輩がキョトンとする
《ううん、なんでもない》
先輩が隠そうとするなら
先輩が全てを背を負うつもりなら
私にも考えがあるよ
今日で最後だから
《どこから行くー?あ!ちょうどイルカショー始まるみたい!》
《あ!本当だ!ラッキーだね〜見て行こうよ》
《っしゃ!行こう行こう!》
そしてイルカショーをみた
ちょっと濡れたから
2人で笑い合った
それからはあちこち見て回った
手は繋いだまま
水族館の後はショッピングモールで買い物
洋服選んだりご飯食べたり
カフェでお茶したりした
まるで本当にカップルみたい
楽しい時間はあっという間に終わりに近づいてくる
《空、もうそろそろ帰る?》
《そうだね帰ろうか》
《ね、先輩今からウチに来ない?》
《え?》
《最後だから今日泊まるのは私の部屋》
《良いの?》
《だって今日までは彼氏でしょう?》
《そりゃそうだけど本気?》
《冗談で言わないよこんな事》
《じゃぁ行こうかな》
そうして私のウチに先輩を連れてった
ーーー、、、、
ガチャっ
《どうぞ?》
《お邪魔します?》
そして先輩を部屋にとおす
《シャワー浴びます?》
《ん、お先に借りるな?》
《どーぞ》
そしてお互いシャワーを浴びた
《先輩?渡したい物がある》
《何?》
《これ!》
そう言って私が取り出したのは
《リストバンド?》
《うん、そう言えば先輩着けてないなぁって》
《ありがとう。めっちゃ嬉しい
めっちゃ着ける!》
《良かった!喜んでもらえて》
《あ!俺もあるよ?はい!》
ピアスとピンキーリング
《どっちも私が悩んでたやつ、、、》
《どっちも似合うなぁって》
《ありがとう!》
《ね、先輩?》
《ん?》
チュッ
《えっ、!?》
《私、先輩が好き》
《えっ、なっ?!》
《昨日、私先輩に抱かれたでしょ?
先輩私にお酒飲ませたね?》
《な、、、。》
《私はこの2週間で先輩に気持ちが傾いちゃったのは確か
お酒飲んで油断したのも私
先輩だけが悪いんじゃないよ?》
《違っ、、空は悪くない!
一度でも空が欲しくて俺がしくんだ事だ!》
《良いの。
お酒に酔っていたとは言え抱かれたのは事実
それに少なからず先輩を好きになったのも事実だから》
《空、ごめん!!俺、、、。》
《ごめんはなし!!さっ寝るよ?こっち》
先輩をベッドに引っ張っていく
《ちょ、空、、!?》
ドサッ
先輩を押し倒した形になってしまったが
これ以上、先輩だけ悪者なんかにはさせませんよ?
私からキスをする
何度も、、何度も、、
《は、、っ、、ちょ、、待って空!》
《先輩、自分だけ悪者になっちゃダメ》
《この2週間、先輩と過ごして
雄星がいるにもかかわらず私は先輩も好きになったの》
《だから昨日の事、なかった事みたいにしないで。
自分だけが悪いって思わないで。
自分だけで背負わないで。》
《空、、、、》
ギュッ、、と抱きしめられた
《ごめん、やっぱ泣かせた。
こうなるかもってわかってたのに。》
《先輩のバカ、、、っ》
《ごめんな?隠そうとして
ズルい抱き方して、、ごめん》
《今日は離さないで》
《ん。わかった》
そして私は先輩に抱きしめられたまま
眠りについた
ーーー、、、
《、、、ん。》
目が覚めた時には先輩はいなかった
代わりにテーブルに置き手紙が
「空へ
2週間ありがとう
俺を好きになってくれてありがとう
油断したらまたすぐ奪いにいくからな?
覚悟しとけよ?
じゃあまた学校で。
一樹」
ピンポーン!
《誰だろ?》
インターフォンを見れば
2週間ぶりの雄星がいた
ガチャっ
《雄星?》
ギュゥっと抱きしめられた
《青山先輩に聞いた。全部。》
《うん。ごめんね、雄星、私っ》
《別れないからな?
距離置くとかもなしだからな?》
《でも私っ》
《わかってるよ、青山先輩が好きなんだろ?
でも俺も好きなんだよな?》
《うん、、、中途半端になってごめん》
《いや、もとは変な勝負なんかして、結局、空を手放した俺が悪いから、空は悪くない》
《、、、っ雄星、、、グスッ》
《泣くなよ〜大丈夫だから
青山先輩が好きって言われても
負けてる気はしないから
悔しくはあるけど》
《ごめ、、ん》
《もー謝るのなし!》
《うん》