成人女性
 私が轢かれそうになった電気自動車の主も、何か用事があってお急ぎだったのだとは思うが、やはりあの静かさが苦手だ。
 ガソリンを使っていただいて、二酸化炭素を排出していただいても、輸入に頼りきりの有限な化石燃料を使っていただいても構わないので多少なりとも音がする車の方がまだ良いと思っている。
 そうは言うものの、ウルサイ車は苦手である。
 理由は単純、ウルサイから。
 個人的には軽トラくらいが理想である。
 ウルサイ車に関連するならば、暴走族の類もひどく苦手だ。
 第一、遵法でないという理由で好まないのだが、夜中にブンブン走られても、こちらは睡眠を阻害されるだけである。
 あとは品が無いのでというのも理由のひとつだ。
 だたし、景色の良い田舎などで見かけるツーリングの方々やマナーを守って走行されているバイク乗りの方々は全く嫌いでない。
 ツーリングが趣味の「イケおじ」の方々はなかなかに素敵だとさえ思う。
 
 話題が逸れてしまったが、もう一つ、私の横断歩道の作法のおかげで怪我をせずに済んだことがある。
 前例と似た話だが、横断歩道が青になったので渡ろうと思い左右を確認すると、車とほぼ同じ速度で自転車がやってきて、私は即座に一歩引いた。
 勿論轢かれていない。
 自転車の主も急いでいたのかもしれないが、走行する際はぜひ信号は注視していただきたい。
 しかし彼は歩道でなく道路脇を走っていたので、まだきちんとルールを踏まえている人だと思う。
 タチの悪いのは歩行者専用の歩道に横並びで走行されている方々である。
< 50 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop