君に好きだと伝える1ヶ月
 しばらくの沈黙が続く。今なら人も少ないし呼び出すチャンスだ!と思い話しかけた。

「いいいいいいいっ樹くん?」
「なにそれ。急にどうしたの?」
 笑いを堪えながらこっちに視線を向ける。
「あのー?忙しいのは分かっているんですが、明日の放課後一緒に帰れませんか?」

「全然いいよ。あと敬語はやめてね。同級生なのに」

「は…うん!」

私決めたんだ。告白して全て忘れるって。
振られる覚悟を決めて、頑張ろうって。

< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop