婚約者の執愛
デート
「はい!これを着てね!」
明朝。
一緒にシャワーを浴び、ウォークインクローゼットで着替えている二人。
律希に服を渡された、舞凛。
“舞凛を着飾るのは、僕”
律希の言葉通り、舞凛は人形のように律希の言う通りにする。
服やアクセサリー、バッグ全て━━━━━━━
「え?これ、律希様のパーカーですよね?」
「そうだよ。
上から羽織ってね!」
「はい…」
そして着替えると………
「━━━━━━可愛い~、可愛すぎ!
舞凛は小さいから、パーカーブカブカだぁー!
でもちゃんと、手ぇ出してね。
じゃないと、手を繋げないから」
律希と舞凛。
舞凛が小柄な為、体格差がある。
律希は舞凛の袖を捲りながら言ったのだった。
「舞凛、僕から放れないでね!
何があっても……!」
「は、はい!」
鋭い律希の視線に、舞凛は大きく頷き返事をする。
指を絡み合って手を繋ぎ、ゆっくり歩いて会場に向かう。
とにかく美しい男、律希。
しかも、天王グループの御曹司。
当然、街行く人達は、振り返り見惚れる。
そして隣にいる舞凛を見る。
“つり合わない”と言われているようで、舞凛は不安になる。
律希を見上げた。
とても幸せそうに微笑んでいた。
「ん?なぁに?」
ジッと見つめていると、律希が微笑み優しく聞いてきた。
「律希様は、恥ずかしくないんですか?」
「は?恥ずかしいって何?」
「私と歩いていて、恥ずかしくないんですか?
ほら、あまりにもつり合わなすぎて……」
「え?つり合わない?
誰と、誰が?」
突然、空気が変わった。
ついさっきまで、ニコニコしていた律希。
あっという間に機嫌が悪くなる。
「あ…律希…さ、ま……」
「言って?誰と、誰?」
「律希…様…と、わ、私…です…」
「━━━━━━どうしてそんなこと言うの!?
僕には、舞凛しかつり合わないんだよ?」
「ご、ごめんなさい…!
律希様はとても綺麗な方だから、不安で……」
「そんなこと、考える必要ないよ。
舞凛はただ、僕のことだけ見て、感じていればいいんだよ!」
「はい」
それから会場に着き、ゆっくり様々な色のチューリップを見て回る。
「律希様」
「ん?」
「チューリップの写真、撮っていいですか?」
「ん。いいよ」
「ありがとうございます」
そう言って、様々なチューリップを撮っていく。
「ほんと、好きなんだね。花」
「あ、はい」
「僕とどっちが好き?」
「………え?」
明朝。
一緒にシャワーを浴び、ウォークインクローゼットで着替えている二人。
律希に服を渡された、舞凛。
“舞凛を着飾るのは、僕”
律希の言葉通り、舞凛は人形のように律希の言う通りにする。
服やアクセサリー、バッグ全て━━━━━━━
「え?これ、律希様のパーカーですよね?」
「そうだよ。
上から羽織ってね!」
「はい…」
そして着替えると………
「━━━━━━可愛い~、可愛すぎ!
舞凛は小さいから、パーカーブカブカだぁー!
でもちゃんと、手ぇ出してね。
じゃないと、手を繋げないから」
律希と舞凛。
舞凛が小柄な為、体格差がある。
律希は舞凛の袖を捲りながら言ったのだった。
「舞凛、僕から放れないでね!
何があっても……!」
「は、はい!」
鋭い律希の視線に、舞凛は大きく頷き返事をする。
指を絡み合って手を繋ぎ、ゆっくり歩いて会場に向かう。
とにかく美しい男、律希。
しかも、天王グループの御曹司。
当然、街行く人達は、振り返り見惚れる。
そして隣にいる舞凛を見る。
“つり合わない”と言われているようで、舞凛は不安になる。
律希を見上げた。
とても幸せそうに微笑んでいた。
「ん?なぁに?」
ジッと見つめていると、律希が微笑み優しく聞いてきた。
「律希様は、恥ずかしくないんですか?」
「は?恥ずかしいって何?」
「私と歩いていて、恥ずかしくないんですか?
ほら、あまりにもつり合わなすぎて……」
「え?つり合わない?
誰と、誰が?」
突然、空気が変わった。
ついさっきまで、ニコニコしていた律希。
あっという間に機嫌が悪くなる。
「あ…律希…さ、ま……」
「言って?誰と、誰?」
「律希…様…と、わ、私…です…」
「━━━━━━どうしてそんなこと言うの!?
僕には、舞凛しかつり合わないんだよ?」
「ご、ごめんなさい…!
律希様はとても綺麗な方だから、不安で……」
「そんなこと、考える必要ないよ。
舞凛はただ、僕のことだけ見て、感じていればいいんだよ!」
「はい」
それから会場に着き、ゆっくり様々な色のチューリップを見て回る。
「律希様」
「ん?」
「チューリップの写真、撮っていいですか?」
「ん。いいよ」
「ありがとうございます」
そう言って、様々なチューリップを撮っていく。
「ほんと、好きなんだね。花」
「あ、はい」
「僕とどっちが好き?」
「………え?」