幼なじみ
4. テスト返却
「みぃ、おはよ」
「…おはよ。」
ほくがハグをしてくれる。
「大丈夫だよ。」
「…うん。」
ほくから伝わってくる鼓動に安心する。
「2人ともおはよー!今日から授業ね。頑張って!」
「麻美ちゃん、映像見た。ほくが車に轢かれてた。」
「そっか。美蘭、ありがとうね。」
「うん。夕方に轢かれてたから、今日は19時くらいまで学校に残ってから帰るね。」
「分かったわ。2人とも気をつけてね。」
昨日、映像をみた。ほくが車に轢かれていた。
…
(昨日)
「ほくが車に轢かれてた…。」
「そっか。」
「ほく、死なないで。」
「うん。」
「お願い。」
「うん。」
ほくが死んでしまう映像は何度も見てきたはずなのに、何回見ても怖い。
「みぃ、大丈夫だから。落ち着いて?」
「…うん。」
「映像はどこで、何時ごろだった?」
「学校の帰り道だった。スーパーの近くの交差点で、夕方くらい。」
「そっか。じゃあ、明日は19時くらいまで、学校に残ろうか。」
「うん。ほく死なないよね?」
「死なないよ。大丈夫。」
「…うん。」
ほくがぎゅっと抱きしめてくれる。本当はとても怖いけど、きっと大丈夫。
「ほく、寝れない…。」
「おいで。」
寝ようとしたけど、全然寝れない。ほくはいつも私が寝るまでずっと起きててくれる。
ほくが抱きしめながらトントンしてくれる。
「美蘭ちゃん心臓ドキドキしてるね?笑 俺のこと意識してる?笑」
「違うから。怖いの!」
こんな時までからかってくる。
でも、ほくにトントンされてだんだん眠くなってきた…。もう、ねそう…。
「みぃ、かわいい。」
…
「2人とも行ってらっしゃい。気をつけてね。」
『いってきます』
今日は夜まで学校に残って、事故を避ける。今日が無事に終わりますように。
「美蘭、おはよー!」
「結衣おはよう。」
「どうした?元気なくない?」
「そんなことないよ!大丈夫!」
「そっか!今日テスト帰ってくるみたいだよ。」
「忘れてた。数学…やばい…。」
やっぱり結衣は異変に気づいていた。さすが親友。
「では、数学のテスト返します。出席番号順で名前呼ばれたら解答用紙取りに来てください。」
『はーい』
やっぱり、今日がテスト返却だ。
「次、二宮」
「はい。」
恐る恐る点数を見てみると…。
25点!?どうしよう…。めちゃくちゃ悪い。
「はい、全員返ってきましたよね。30点以下の人は来週追試があります。80点以上取らないと合格できません。」
え!?私追試だ。ほくに教えてもらわなきゃ…。
「はい、じゃあ授業終わります。」
数学の授業が終わった。80点以上なんて取れない…。
「美蘭ちゃんどうだった?」
隣の席の亮太くんが話しかけてくれた。
「追試だった…。亮太くんは?」
「え!美蘭ちゃんめちゃくちゃ頭良さそうなのに!実は俺も追試…。」
「お前ら追試?俺も!!理沙は?」
同じ班の駿くんも追試っぽい。追試の人意外と多いのかな!!?
「私は追試じゃないよ。」
「やっぱりな。理沙、頼む。数学教えてくれ。」
「俺からも頼む、理沙ちゃん教えて。」
「えぇ。まぁいいけど。」
「やったー!神様!!勉強会開こうぜ。」
「理沙ちゃん、マジでありがとう。」
「しょうがないな。勉強会開くならあと何人か誘おうよ。美蘭ちゃんは来るでしょ?」
「え、いいの!?」
「もちろん、結衣ちゃんも誘おう!あと北斗くんも誘おうよ。私1人じゃ全員教えれない。」
嬉しい、みんなで勉強会とか青春っぽい。
「いつにする?」
「俺はいつでも!」
「俺も!」
「じゃあ今日は?美蘭ちゃんいける?」
「私、今日はちょっと…。明日なら行けると思う!」
「了解!じゃあ明日にしよう!」
今日は早く帰れないから明日にしてもらった。楽しみ。
昼休み、屋上。
「はぁー、お腹すいたー!」
「空いたね。」
「美蘭、数学どうだった?」
「…追試になった。」
「え!私も!」
「俺も!!」
「マジかよ…」
まさかの、ほく以外みんな追試。仲間がいっぱいいてよかった…笑
「あっ、そうだ!理沙ちゃんが、明日みんなで勉強会しようって!結衣とほく誘っといてって言われた。」
「え!いいね!いく!」
「え、俺は…?」
「寛太も来ていいと思うよ笑 あとで理沙ちゃんに言っとくね。」
「何で俺も誘われてるの?」
「理沙ちゃんだけじゃ教えるの大変だから。あと亮太くんと駿くんもくるらしい。」
「めんどくせえ。」
「ほくも来てよ!」
「美蘭が行くなら行く。」
「ヒューヒュー!」
「寛太マジで小学生みたい。うるさ。」
「結衣のほうがうるせーもん!」
みんな勉強会行けるみたい!寛太と結衣は相変わらず喧嘩ばっかしてる。笑
お弁当を食べ終わり、教室に戻る。
「理沙ちゃん、結衣とほく勉強会いけるって!あと、もう1人追試の子いるんだけど誘ってもいい?」
「うん!いいよー!」
「ありがとう!」
明日は、みんなで勉強会!勉強だけど、楽しみ…!
「あれ、美蘭と北斗帰らないの?」
「うん、今日はちょっと残ってくー!」
「そっかー!じゃあまた明日!」
帰りのホームルームが終わってあとは帰るだけなんだけど、今日は19時まで学校に残らなくちゃ。後2時間半なにしよう…。
「美蘭ちゃんばいばーい!」
「理沙ちゃんばいばい!」
みんな帰って教室は2人っきり。
「ほく、暇。」
「みぃ、追試だろ。数学の勉強するぞ。」
「えぇ…。」
「まずは、もう一回テスト解いて。」
「…はぁーい。」
今日の数学の授業で解説を聞いたんだけど、全くわかんない。むしろ前より悪くなってるかも…。
ほくは横で本を読んでる。何の本を読んでるのかな?
「みぃ、解け。」
ほくの肩に顎を乗せて本を盗み見してたら…。ほく冷たい…。
「はぁーい…。」
また、机に戻りテストを解くけど、全然わかんない。眠くなってきた。
「みぃ、起きろ。」
「起きてる…。」
机に顔を伏せて寝ようとしたけど、ほくに声をかけられて寝れなくなってしまった。
右頬を机につけてほくの方を向いていると、ほくも本を机に置き私の方を向く。
「やれよ。」
「ちょっと休憩。」
「5分だけな。」
ほくが手で私の髪をとかしてくる。やっぱり髪を触るのが好きみたい。ほくの手櫛は気持ち良くて余計寝ちゃいそう…。
「ほく、高校楽しいね。」
「うん。」
「部活入んなくていいの?」
「うん。みぃは?みぃがやりたかったら俺もそこ入るよ。」
「いや、入らない。」
「そっか。」
部活ほくはあまりやる気ないみたい。私も、やらなくていいかな…。頻繁に休んじゃいそうだし。
「みぃ、髪邪魔じゃない?結ぼうか?」
「うん、結んで。」
ほくがいつも結んでくれるから、ずっと任せっきり。自分でやるとボサボサになって外歩けない…。ほくありがとう…。
「ほく一生みぃの髪結んでね。」
「はいはい笑」
ガラガラ。
教室の扉が開く音がする。
「あ、美蘭と北斗やっほー!教室に残ってたんだ!」
「あ!結衣やっほー!どうしたの?」
「理沙ちゃんが忘れ物しちゃって!」
「そうなんだ!理沙ちゃんもやっほー!」
「ご、ごめんね。お邪魔します」
「??お邪魔じゃないよ!!気をつけて帰ってねー!」
ほくがまだ髪を結んでる途中に来たからお邪魔だと思ったのかな??
「できた」
「ほくありがとう!」
…
(理沙 side)
「結衣ちゃん、やっぱりあの2人付き合ってるの?」
「付き合ってないよ!笑」
「えぇ。だって北斗くん美蘭ちゃんの髪結んでたよ?」
「北斗は、髪の毛のアレンジするのが好きなの。美蘭の髪も毎朝北斗がセットしてるんだよ。」
「え?どういう関係?」
「んー。友達以上恋人未満?いや、北斗と美蘭は、友達以上恋人以上って感じ笑」
「ますます、よく分からない。笑」
「ずっと一緒にいて、お互い大好きって感じだけど、恋愛の好きではないの。」
「なるほど…。」
結衣ちゃんに、北斗くんと美蘭ちゃんの関係聞いたけど、全く分からない笑
でも、恋愛の好きではないらしい。不思議。
「そういえば、北斗くんが笑ってるとこ初めて見た。」
「私も久しぶりにみたかも。みぃといる時はよく笑ってる。」
「えっ!そうなの?学校ではそんな感じしないよね。」
「全然しないよね。中学同じだけど、北斗が笑うのはレアだよ笑 でも、美蘭の前だともっとベタベタして、ふざけ倒してるらしいけど。笑」
「まって。全然想像つかない。笑 」
「だよねー笑」
北斗くんがふざけてるところ全くイメージ湧かない。笑
北斗くんの素を引き出せるなんてみぃちゃん一体何者?笑
...
「ほく帰ろ。」
「うん。」
ほくに教えてもらいながら追試の勉強をしているとあっという間に19時に。よし、帰ろう。
「ねえ、ほく?」
「ん?」
「手繋いでいい?」
「うん。」
夕方はとっくに過ぎてるけど、やっぱり帰るのは怖い。だから、ほくに手を繋いでもらった。
「ただいま」
「おかえりー!!」
無事に帰れた。未来を変えれた。麻美ちゃんにハグされる。
「美蘭ありがとうね。」
「うん。」
麻美ちゃんもやっぱり心配だったよね。
「みぃ、ありがとう。」
「うん。」
ほくにもハグされる。頭を撫でられる。
「ほく、頭くしゃくしゃ!」
くしゃくしゃにされるまで撫でられる。
「みぃ、ありがとう。」
「うん。」
おでこにキスされる。
ほくを守れてよかった。
「2人ともご飯はー?」
「食べる」
「みぃはあんまりお腹すいてないから後で食べるー!」
精神的疲労がすごい。とりあえず、ほくのベッドの上で休憩。あ、制服きがえなきゃ…。でもねむい…
「みぃ、起きろ。制服しわになるぞ。」
「んー。起きれない…。もうちょっとだけ寝かせて。」
「制服だけ脱げ。」
「無理…。」
疲れ過ぎてもう動けない。まだ寝たい。
「みぃ、起きろ。」
「ん…。今何時?」
「22時。」
「やば…。お風呂はいんなきゃ。」
制服はほくが着替えさせてくれたみたい。ほくありがとう。
お風呂に入った後、映像をを見た。明日は特になんともなかった。よかった。
「ほく、おやすみ。」
ほくにぎゅーした。私からするのは久しぶりかも。ほくいい匂い。
「おやすみ。」
ほくの心臓の音が聞こえる。ほくが生きてるって感じられて安心する。
「…おはよ。」
ほくがハグをしてくれる。
「大丈夫だよ。」
「…うん。」
ほくから伝わってくる鼓動に安心する。
「2人ともおはよー!今日から授業ね。頑張って!」
「麻美ちゃん、映像見た。ほくが車に轢かれてた。」
「そっか。美蘭、ありがとうね。」
「うん。夕方に轢かれてたから、今日は19時くらいまで学校に残ってから帰るね。」
「分かったわ。2人とも気をつけてね。」
昨日、映像をみた。ほくが車に轢かれていた。
…
(昨日)
「ほくが車に轢かれてた…。」
「そっか。」
「ほく、死なないで。」
「うん。」
「お願い。」
「うん。」
ほくが死んでしまう映像は何度も見てきたはずなのに、何回見ても怖い。
「みぃ、大丈夫だから。落ち着いて?」
「…うん。」
「映像はどこで、何時ごろだった?」
「学校の帰り道だった。スーパーの近くの交差点で、夕方くらい。」
「そっか。じゃあ、明日は19時くらいまで、学校に残ろうか。」
「うん。ほく死なないよね?」
「死なないよ。大丈夫。」
「…うん。」
ほくがぎゅっと抱きしめてくれる。本当はとても怖いけど、きっと大丈夫。
「ほく、寝れない…。」
「おいで。」
寝ようとしたけど、全然寝れない。ほくはいつも私が寝るまでずっと起きててくれる。
ほくが抱きしめながらトントンしてくれる。
「美蘭ちゃん心臓ドキドキしてるね?笑 俺のこと意識してる?笑」
「違うから。怖いの!」
こんな時までからかってくる。
でも、ほくにトントンされてだんだん眠くなってきた…。もう、ねそう…。
「みぃ、かわいい。」
…
「2人とも行ってらっしゃい。気をつけてね。」
『いってきます』
今日は夜まで学校に残って、事故を避ける。今日が無事に終わりますように。
「美蘭、おはよー!」
「結衣おはよう。」
「どうした?元気なくない?」
「そんなことないよ!大丈夫!」
「そっか!今日テスト帰ってくるみたいだよ。」
「忘れてた。数学…やばい…。」
やっぱり結衣は異変に気づいていた。さすが親友。
「では、数学のテスト返します。出席番号順で名前呼ばれたら解答用紙取りに来てください。」
『はーい』
やっぱり、今日がテスト返却だ。
「次、二宮」
「はい。」
恐る恐る点数を見てみると…。
25点!?どうしよう…。めちゃくちゃ悪い。
「はい、全員返ってきましたよね。30点以下の人は来週追試があります。80点以上取らないと合格できません。」
え!?私追試だ。ほくに教えてもらわなきゃ…。
「はい、じゃあ授業終わります。」
数学の授業が終わった。80点以上なんて取れない…。
「美蘭ちゃんどうだった?」
隣の席の亮太くんが話しかけてくれた。
「追試だった…。亮太くんは?」
「え!美蘭ちゃんめちゃくちゃ頭良さそうなのに!実は俺も追試…。」
「お前ら追試?俺も!!理沙は?」
同じ班の駿くんも追試っぽい。追試の人意外と多いのかな!!?
「私は追試じゃないよ。」
「やっぱりな。理沙、頼む。数学教えてくれ。」
「俺からも頼む、理沙ちゃん教えて。」
「えぇ。まぁいいけど。」
「やったー!神様!!勉強会開こうぜ。」
「理沙ちゃん、マジでありがとう。」
「しょうがないな。勉強会開くならあと何人か誘おうよ。美蘭ちゃんは来るでしょ?」
「え、いいの!?」
「もちろん、結衣ちゃんも誘おう!あと北斗くんも誘おうよ。私1人じゃ全員教えれない。」
嬉しい、みんなで勉強会とか青春っぽい。
「いつにする?」
「俺はいつでも!」
「俺も!」
「じゃあ今日は?美蘭ちゃんいける?」
「私、今日はちょっと…。明日なら行けると思う!」
「了解!じゃあ明日にしよう!」
今日は早く帰れないから明日にしてもらった。楽しみ。
昼休み、屋上。
「はぁー、お腹すいたー!」
「空いたね。」
「美蘭、数学どうだった?」
「…追試になった。」
「え!私も!」
「俺も!!」
「マジかよ…」
まさかの、ほく以外みんな追試。仲間がいっぱいいてよかった…笑
「あっ、そうだ!理沙ちゃんが、明日みんなで勉強会しようって!結衣とほく誘っといてって言われた。」
「え!いいね!いく!」
「え、俺は…?」
「寛太も来ていいと思うよ笑 あとで理沙ちゃんに言っとくね。」
「何で俺も誘われてるの?」
「理沙ちゃんだけじゃ教えるの大変だから。あと亮太くんと駿くんもくるらしい。」
「めんどくせえ。」
「ほくも来てよ!」
「美蘭が行くなら行く。」
「ヒューヒュー!」
「寛太マジで小学生みたい。うるさ。」
「結衣のほうがうるせーもん!」
みんな勉強会行けるみたい!寛太と結衣は相変わらず喧嘩ばっかしてる。笑
お弁当を食べ終わり、教室に戻る。
「理沙ちゃん、結衣とほく勉強会いけるって!あと、もう1人追試の子いるんだけど誘ってもいい?」
「うん!いいよー!」
「ありがとう!」
明日は、みんなで勉強会!勉強だけど、楽しみ…!
「あれ、美蘭と北斗帰らないの?」
「うん、今日はちょっと残ってくー!」
「そっかー!じゃあまた明日!」
帰りのホームルームが終わってあとは帰るだけなんだけど、今日は19時まで学校に残らなくちゃ。後2時間半なにしよう…。
「美蘭ちゃんばいばーい!」
「理沙ちゃんばいばい!」
みんな帰って教室は2人っきり。
「ほく、暇。」
「みぃ、追試だろ。数学の勉強するぞ。」
「えぇ…。」
「まずは、もう一回テスト解いて。」
「…はぁーい。」
今日の数学の授業で解説を聞いたんだけど、全くわかんない。むしろ前より悪くなってるかも…。
ほくは横で本を読んでる。何の本を読んでるのかな?
「みぃ、解け。」
ほくの肩に顎を乗せて本を盗み見してたら…。ほく冷たい…。
「はぁーい…。」
また、机に戻りテストを解くけど、全然わかんない。眠くなってきた。
「みぃ、起きろ。」
「起きてる…。」
机に顔を伏せて寝ようとしたけど、ほくに声をかけられて寝れなくなってしまった。
右頬を机につけてほくの方を向いていると、ほくも本を机に置き私の方を向く。
「やれよ。」
「ちょっと休憩。」
「5分だけな。」
ほくが手で私の髪をとかしてくる。やっぱり髪を触るのが好きみたい。ほくの手櫛は気持ち良くて余計寝ちゃいそう…。
「ほく、高校楽しいね。」
「うん。」
「部活入んなくていいの?」
「うん。みぃは?みぃがやりたかったら俺もそこ入るよ。」
「いや、入らない。」
「そっか。」
部活ほくはあまりやる気ないみたい。私も、やらなくていいかな…。頻繁に休んじゃいそうだし。
「みぃ、髪邪魔じゃない?結ぼうか?」
「うん、結んで。」
ほくがいつも結んでくれるから、ずっと任せっきり。自分でやるとボサボサになって外歩けない…。ほくありがとう…。
「ほく一生みぃの髪結んでね。」
「はいはい笑」
ガラガラ。
教室の扉が開く音がする。
「あ、美蘭と北斗やっほー!教室に残ってたんだ!」
「あ!結衣やっほー!どうしたの?」
「理沙ちゃんが忘れ物しちゃって!」
「そうなんだ!理沙ちゃんもやっほー!」
「ご、ごめんね。お邪魔します」
「??お邪魔じゃないよ!!気をつけて帰ってねー!」
ほくがまだ髪を結んでる途中に来たからお邪魔だと思ったのかな??
「できた」
「ほくありがとう!」
…
(理沙 side)
「結衣ちゃん、やっぱりあの2人付き合ってるの?」
「付き合ってないよ!笑」
「えぇ。だって北斗くん美蘭ちゃんの髪結んでたよ?」
「北斗は、髪の毛のアレンジするのが好きなの。美蘭の髪も毎朝北斗がセットしてるんだよ。」
「え?どういう関係?」
「んー。友達以上恋人未満?いや、北斗と美蘭は、友達以上恋人以上って感じ笑」
「ますます、よく分からない。笑」
「ずっと一緒にいて、お互い大好きって感じだけど、恋愛の好きではないの。」
「なるほど…。」
結衣ちゃんに、北斗くんと美蘭ちゃんの関係聞いたけど、全く分からない笑
でも、恋愛の好きではないらしい。不思議。
「そういえば、北斗くんが笑ってるとこ初めて見た。」
「私も久しぶりにみたかも。みぃといる時はよく笑ってる。」
「えっ!そうなの?学校ではそんな感じしないよね。」
「全然しないよね。中学同じだけど、北斗が笑うのはレアだよ笑 でも、美蘭の前だともっとベタベタして、ふざけ倒してるらしいけど。笑」
「まって。全然想像つかない。笑 」
「だよねー笑」
北斗くんがふざけてるところ全くイメージ湧かない。笑
北斗くんの素を引き出せるなんてみぃちゃん一体何者?笑
...
「ほく帰ろ。」
「うん。」
ほくに教えてもらいながら追試の勉強をしているとあっという間に19時に。よし、帰ろう。
「ねえ、ほく?」
「ん?」
「手繋いでいい?」
「うん。」
夕方はとっくに過ぎてるけど、やっぱり帰るのは怖い。だから、ほくに手を繋いでもらった。
「ただいま」
「おかえりー!!」
無事に帰れた。未来を変えれた。麻美ちゃんにハグされる。
「美蘭ありがとうね。」
「うん。」
麻美ちゃんもやっぱり心配だったよね。
「みぃ、ありがとう。」
「うん。」
ほくにもハグされる。頭を撫でられる。
「ほく、頭くしゃくしゃ!」
くしゃくしゃにされるまで撫でられる。
「みぃ、ありがとう。」
「うん。」
おでこにキスされる。
ほくを守れてよかった。
「2人ともご飯はー?」
「食べる」
「みぃはあんまりお腹すいてないから後で食べるー!」
精神的疲労がすごい。とりあえず、ほくのベッドの上で休憩。あ、制服きがえなきゃ…。でもねむい…
「みぃ、起きろ。制服しわになるぞ。」
「んー。起きれない…。もうちょっとだけ寝かせて。」
「制服だけ脱げ。」
「無理…。」
疲れ過ぎてもう動けない。まだ寝たい。
「みぃ、起きろ。」
「ん…。今何時?」
「22時。」
「やば…。お風呂はいんなきゃ。」
制服はほくが着替えさせてくれたみたい。ほくありがとう。
お風呂に入った後、映像をを見た。明日は特になんともなかった。よかった。
「ほく、おやすみ。」
ほくにぎゅーした。私からするのは久しぶりかも。ほくいい匂い。
「おやすみ。」
ほくの心臓の音が聞こえる。ほくが生きてるって感じられて安心する。