鳥籠の姫
「こちらをどうぞお飲みください」
「こちらをどうぞお使いください」
美桜と香音人が椅子に座ると、すぐに女性スタッフが飲み物とバスタオルを持ってくる。柔らかなバスタオルで濡れた体を拭き、美桜は目の前に置かれたフルーツジュースを一口飲む。
「おいしい……」
「でしょ?ここの飲み物はとてもおいしいんだ」
ローズヒップティーを飲んでいた香音人が嬉しそうに微笑む。そして、不意に何かを思い出したかのように立ち上がり、女性スタッフが持ってきた箱を受け取る。白い箱には赤いリボンがつけられており、一目でプレゼント用のものだとわかる。
「美桜ちゃん、初デートの記念に受け取ってくれないかな?」
「えっ……私に……?」
美桜が箱を開けると、そこには鍵をモチーフにした可愛らしいネックレスが入っていた。有名なアクセサリーブランドのものである。
「こんな高価なもの……」
いただけません、そう美桜は言おうと思ったのだが、「つけてあげる」と言われ、美桜の背後に香音人が移動してしまう。
「こちらをどうぞお使いください」
美桜と香音人が椅子に座ると、すぐに女性スタッフが飲み物とバスタオルを持ってくる。柔らかなバスタオルで濡れた体を拭き、美桜は目の前に置かれたフルーツジュースを一口飲む。
「おいしい……」
「でしょ?ここの飲み物はとてもおいしいんだ」
ローズヒップティーを飲んでいた香音人が嬉しそうに微笑む。そして、不意に何かを思い出したかのように立ち上がり、女性スタッフが持ってきた箱を受け取る。白い箱には赤いリボンがつけられており、一目でプレゼント用のものだとわかる。
「美桜ちゃん、初デートの記念に受け取ってくれないかな?」
「えっ……私に……?」
美桜が箱を開けると、そこには鍵をモチーフにした可愛らしいネックレスが入っていた。有名なアクセサリーブランドのものである。
「こんな高価なもの……」
いただけません、そう美桜は言おうと思ったのだが、「つけてあげる」と言われ、美桜の背後に香音人が移動してしまう。