鳥籠の姫
「大事な婚約者に何かあったら大変だから。変な虫がつかれたら困る」
香音人に強く言われ、両親にも説得され、美桜は毎日学生から注目を浴びながら車で送迎されている。いつもは雇った運転手が送り迎えをするのだが、香音人の時間が空いている時は、香音人が美桜の送り迎えをすることになっている。
リボンのついたパステルピンクのワンピースに袖を通し、髪をセットし、香音人から贈られたアクセサリーを身に付ける。そしてリビングへと行けば、両親と香音人が楽しそうに談笑をしており、四人での朝食が始まる。
「何だか、もう二人が結婚したみたいな気分になるな」
「ええ。結婚しても時々こんな風に一緒に食事をしたいわね」
両親がそう嬉しそうに話すのを見て、美桜の食べている手が止まる。突然固まってしまった美桜を両親が心配げな顔で見て、香音人が美桜の頭に優しく触れた。
「美桜は恥ずかしがり屋なので、いつも結婚の話をすると固まるんです」
香音人に強く言われ、両親にも説得され、美桜は毎日学生から注目を浴びながら車で送迎されている。いつもは雇った運転手が送り迎えをするのだが、香音人の時間が空いている時は、香音人が美桜の送り迎えをすることになっている。
リボンのついたパステルピンクのワンピースに袖を通し、髪をセットし、香音人から贈られたアクセサリーを身に付ける。そしてリビングへと行けば、両親と香音人が楽しそうに談笑をしており、四人での朝食が始まる。
「何だか、もう二人が結婚したみたいな気分になるな」
「ええ。結婚しても時々こんな風に一緒に食事をしたいわね」
両親がそう嬉しそうに話すのを見て、美桜の食べている手が止まる。突然固まってしまった美桜を両親が心配げな顔で見て、香音人が美桜の頭に優しく触れた。
「美桜は恥ずかしがり屋なので、いつも結婚の話をすると固まるんです」