鳥籠の姫
(ペンがなくて困っているかもしれないしね)
美桜は大学の廊下を歩き、講義を受ける部屋へと入る。教室はもうすぐ講義が始まるため、多くの学生がすでにいた。そのため、座る場所がなかなか見つからない。
美桜が講義室をウロウロとしながら座る場所を探していると、「あの」と声をかけられる。振り向くと、ストライプシャツの上に七部袖カーディガンを羽織ったどこか可愛らしい雰囲気の男性が話しかけてくる。
「よかったら、俺の隣座る?」
「いいんですか?ありがとうございます!」
男性と少しでも話したと香音人にバレれば、最悪大学をやめさせられて結婚させられてしまうかもしれない。だが、今は他に空いている席も見当たらないので仕方ないと美桜は思い、男性の隣に座る。
時間になると教授が部屋に入ってきて、講義が始まる。教授の話を美桜が聞いていると、「あれ?」と小さな声が隣から聞こえてきた。
「ボールペン、どこ行ったんだろ……」
美桜は大学の廊下を歩き、講義を受ける部屋へと入る。教室はもうすぐ講義が始まるため、多くの学生がすでにいた。そのため、座る場所がなかなか見つからない。
美桜が講義室をウロウロとしながら座る場所を探していると、「あの」と声をかけられる。振り向くと、ストライプシャツの上に七部袖カーディガンを羽織ったどこか可愛らしい雰囲気の男性が話しかけてくる。
「よかったら、俺の隣座る?」
「いいんですか?ありがとうございます!」
男性と少しでも話したと香音人にバレれば、最悪大学をやめさせられて結婚させられてしまうかもしれない。だが、今は他に空いている席も見当たらないので仕方ないと美桜は思い、男性の隣に座る。
時間になると教授が部屋に入ってきて、講義が始まる。教授の話を美桜が聞いていると、「あれ?」と小さな声が隣から聞こえてきた。
「ボールペン、どこ行ったんだろ……」