鳥籠の姫
そんな美桜を、香音人は怒ったりしなかった。ただ優しく微笑み、美桜の頭を優しく撫でる。人に初めて撫でられたことに、美桜の中に恥じらいと心地よさが芽生えていく。そんな美桜に、香音人は言った。
「大丈夫。君が覚悟を決めてくれる時まで、ちゃんと待っているから。だから、僕と仲良くしてくれると嬉しい」
こうして、香音人と美桜は婚約者という関係になってしまったのだ。
香音人と婚約者という関係になったことに、美桜の両親はこちらが驚いてしまうほど喜び合っていた。
「あの紅露グループの御曹司と結婚が決まったなんて……!美桜を可愛く産めてよかったわ」
「結婚式には、色んな人を招待して派手にお祝いしないとな!」
そして、美桜は異性と極力関わらないように言われ、香音人と仲を深めるために月に一度はお出かけをすることが決まっていく。もちろん、美桜の望んだことではない。
(恋愛くらいは自由にしたかった……)
「大丈夫。君が覚悟を決めてくれる時まで、ちゃんと待っているから。だから、僕と仲良くしてくれると嬉しい」
こうして、香音人と美桜は婚約者という関係になってしまったのだ。
香音人と婚約者という関係になったことに、美桜の両親はこちらが驚いてしまうほど喜び合っていた。
「あの紅露グループの御曹司と結婚が決まったなんて……!美桜を可愛く産めてよかったわ」
「結婚式には、色んな人を招待して派手にお祝いしないとな!」
そして、美桜は異性と極力関わらないように言われ、香音人と仲を深めるために月に一度はお出かけをすることが決まっていく。もちろん、美桜の望んだことではない。
(恋愛くらいは自由にしたかった……)