鳥籠の姫
香音人はニコリと笑うも、先ほど見せた笑みとは全くの別物であるとすぐにわかる。言い逃れはさせないという無言の圧力があり、美桜は体を震わせた。
「ここまで虫と仲良くなって、そんなに僕を嫉妬させたかったのかなぁ?」
香音人は引き出しから大量の写真を取り出し、天井の方へと向かって投げる。写真がゆっくりと宙を舞い、床へと落ちていく。その写真のどれもが、美桜が篤人と話したり出かけているものである。
「……ねえ、僕はこんなにも美桜が好きなのに、どうして美桜は僕を見てくれないの?」
香音人がゆっくりと近付いてくる。美桜は真っ青な顔になりながら「来ないでください!」と言い後ずさるも、香音人は無表情のまま足を止めない。数十秒後には、美桜は壁際に追い詰められていた。
美桜の目には、目の前で瞳をギラつかせる香音人は、まるで獲物を狩る肉食獣のように思えた。美桜の顔の横に香音人の手が置かれ、美桜が驚いた一瞬の隙に唇を奪われる。ドラマで見るような優しく触れ合うものではなく、舌が無理やり口腔内に侵入してきた。
「ここまで虫と仲良くなって、そんなに僕を嫉妬させたかったのかなぁ?」
香音人は引き出しから大量の写真を取り出し、天井の方へと向かって投げる。写真がゆっくりと宙を舞い、床へと落ちていく。その写真のどれもが、美桜が篤人と話したり出かけているものである。
「……ねえ、僕はこんなにも美桜が好きなのに、どうして美桜は僕を見てくれないの?」
香音人がゆっくりと近付いてくる。美桜は真っ青な顔になりながら「来ないでください!」と言い後ずさるも、香音人は無表情のまま足を止めない。数十秒後には、美桜は壁際に追い詰められていた。
美桜の目には、目の前で瞳をギラつかせる香音人は、まるで獲物を狩る肉食獣のように思えた。美桜の顔の横に香音人の手が置かれ、美桜が驚いた一瞬の隙に唇を奪われる。ドラマで見るような優しく触れ合うものではなく、舌が無理やり口腔内に侵入してきた。