ネックレスを贈ったけれど
 一瞬彼は真顔になり、笑い出した。文字通りお腹をかかえている。

「え、私変なこと言った?」
 お腹が痛い人を心配するように彼に近づき、ひーこらいう彼の背中をさする。

 急に彼に肩を掴まれてキスされた。

 彼はくしゃくしゃに笑って「違う」と否定した。彼の腕は震えている。

「だって彼女からの誕プレだぜ? 嬉しくないわけないだろ? ネックレスの存在を確認するたびに幸せが感じられるんだぜ?」

 ということは。
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