君と新しい未来を歩く。
マーキング

先輩、はぁーっと大きなため息をひとつ。


「手作りとか、嬉しすぎるから。ほんと無理。

.......ついでに言うと俺からのブツはマーキングだから。

ずっと付けてないとだめ。」


なんて恥ずいこと言わせてくれんのよ、なんてほっぺた

をむぎゅっと握られる。

いやいや、先輩こそなんて恥ずいこと聞かせてくれてるん

ですかぁ.......。

「.......私、先輩ほどモテてませんよ?」

「春野をかわいいって言ってる奴、結構いるんだよ。

.......バスケ部にも」

え、絶対ない。だってバスケ部のマネ、他に可愛い子いっ

ぱいいるもん。

「うそ」

「ほんと」

むー

「.......百歩譲って私が、その、人気があるとしても、ま、

まーきんぐが必要なのは絶対先輩のほうですよ!」

「じゃあ、する?」

「え?」

「マーキング」
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