君と新しい未来を歩く。
「.......春野?」
バッと振り返ると不思議そうな顔をした先輩の顔がドア
ップ。
「ひゃっ」
危なぁ〜
大事な紙袋を落とすところだった。突然顔面ドアップは
心臓に悪い。
「ごめん、大丈夫?」
「あ、いぇ、全然!こちらこそ突然すみません」
「んーん、ところでどしたの?」
こてんと首を傾げる先輩。可愛すぎる。
うわぁあ.......
や、やっぱり無理!!こんな歪なチョコ、渡せないよ!
「な、何でもないです!たまたま近くを通ったので!」
そーっと紙袋を自分の背に隠してハハッと笑った
「ふーん?春野の家ってここから2駅くらいなかったっ
け?」
「い、いや!あの、その」
せ、せんぱぁーい!いつもの優しさは何処へ!!!