君と新しい未来を歩く。

「.......春野?」


バッと振り返ると不思議そうな顔をした先輩の顔がドア

ップ。


「ひゃっ」


危なぁ〜

大事な紙袋を落とすところだった。突然顔面ドアップは

心臓に悪い。


「ごめん、大丈夫?」


「あ、いぇ、全然!こちらこそ突然すみません」


「んーん、ところでどしたの?」


こてんと首を傾げる先輩。可愛すぎる。

うわぁあ.......


や、やっぱり無理!!こんな歪なチョコ、渡せないよ!


「な、何でもないです!たまたま近くを通ったので!」


そーっと紙袋を自分の背に隠してハハッと笑った


「ふーん?春野の家ってここから2駅くらいなかったっ

け?」


「い、いや!あの、その」


せ、せんぱぁーい!いつもの優しさは何処へ!!!
< 5 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop