【完結】私のヒーローは、あこがれの先生でした。
ーーーそれは、私が高校ニ年生の時の出来事だった。
その事件が起きたのは、高校ニ年生の時だ。少し蒸し暑い日のことだったーーー。
「苺実(まいみ)、おっはよう!」
「おはよう、爽香(さやか)」
爽香(さやか)は、私の親友だ。爽香とは小学校からの付き合いで、もう十年くらいになるだろうか。
爽香には何でも相談出来るし、お互いに分かり合えている。
「爽香、今日バイトなんだっけ?」
「うん!バイト〜」
爽香は普段、ファミレスでバイトしていて、バイト先の大学生の先輩と付き合っている。 イケメンな彼氏で、優しい人なんだと爽香はいつも自慢気に話している。
私には彼氏もいないし、恋なんてする余裕もない。……けど私にも、実は好きな人がいる。
好きなその人は、実は先生だ。 先生に恋をしているなんて、爽香にも言えずにいる。
私の好きな人、それはーーー。
「時雨(しぐれ)先生、おはようございます」
「おー!おはよう清宮(きよみや)」
立川時雨(しぐれ)先生、私の好きな人。時雨先生は体育の先生で、そしてバレーボール部の顧問だ。
私も時雨先生に憧れて、バレーボール部に所属している。時雨先生は、本当にカッコいいんだ。熱くて情熱的な先生だ。