黒猫と竜は白薔薇に恋をする
そんな淡い期待は一瞬で裏切られた。


「食後のスイーツは世界中の常識だろう、それなら大丈夫。レモネードケーキの他にも、新作も兼ねて披露するつもりだからね」


「きゃーレイカすっごく楽しみですぅ。頑張って働きますぅ♪」



(……やってらんないし)


(黒猫君、殺気押さえて押さえて)



まるで女子の会話である。確か学園のどの女子もそんなくだらない会話を、していたような気がする。



「……で、俺たちは何すればいいわけ?」



暁の一声に、ああとアヤメは頷き、ようやく教えてくれた。

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