黒猫と竜は白薔薇に恋をする
白薔薇の宮。別名幻想の箱庭。数人の騎士がいて、白薔薇の騎士と呼ばれている。暁やカナタのような特別な騎士であっても、それくらいしか知らない。
今日初めて向かうことになるわけだが、どうやってそこまで行くのか、疑問に思っているとーー前方から箱を抱えた騎士の女がこちらに向かって歩いてくる。そして、目の前にドンと箱が置かれた。
暁が怪訝そうな顔をする。
「……………………なにこれ」
部屋の前で待機以外何も言われてなかったため、当然、行き方など知るはずもない。
「箱よ。見ればわかるでしょう」
何を言ってるんだと言わんばかりに騎士の女が答える。しかも段ボール箱で、香水屋ローズとある。
今日初めて向かうことになるわけだが、どうやってそこまで行くのか、疑問に思っているとーー前方から箱を抱えた騎士の女がこちらに向かって歩いてくる。そして、目の前にドンと箱が置かれた。
暁が怪訝そうな顔をする。
「……………………なにこれ」
部屋の前で待機以外何も言われてなかったため、当然、行き方など知るはずもない。
「箱よ。見ればわかるでしょう」
何を言ってるんだと言わんばかりに騎士の女が答える。しかも段ボール箱で、香水屋ローズとある。