ママの手料理 Ⅲ
「やったね紫苑ちゃん!俺達アメリカ行けるよ!ア、メ、リ、カ!」
そしてようやく大也が固まっている私に気付き、満面の笑みを浮かべながら私の両手をとって立ち上がらせた。
「…え?アメリカ!?何で!?」
急に外国の名前を出され、私はぽかんと口を開けながら彼にされるがままにその場をぐるぐると回った。
その手紙には、そんな内容が書いてあったのか。
しかし、アメリカに行って何をするのだろう。
思いつくのは、やはり観光や海水浴といった、よくテレビで放送されそうなバカンス系の事ばかり。
「やばくない!?アメリカなんてもう天国じゃん!綺麗なビーチ、マッチョな男達、美味しい食べ物……うわー嬉し過ぎる!」
しかし私の質問はまるで聞こえていないのか、興奮気味の現役ホストは目を瞑って幸せそうな顔を浮かべている。
(うわ、何か酔いそう)
目が回りかけて、助けを求めるように湊さんの方を向くと。
「あらららら…。紫苑、皆が帰ってきたら教えてあげるから安心して。…これは、ちゃんとイチから説明しないといけないなぁ」
私が大也と繋がれていた手を優しく解きながら、湊さんは意味深な台詞を呟いた。
隣に立つ仁さんも、何とも表現しにくい顔でこちらを見つめていて。
(?)
何も知らない私は、ただ首を傾げるだけだった。
そしてようやく大也が固まっている私に気付き、満面の笑みを浮かべながら私の両手をとって立ち上がらせた。
「…え?アメリカ!?何で!?」
急に外国の名前を出され、私はぽかんと口を開けながら彼にされるがままにその場をぐるぐると回った。
その手紙には、そんな内容が書いてあったのか。
しかし、アメリカに行って何をするのだろう。
思いつくのは、やはり観光や海水浴といった、よくテレビで放送されそうなバカンス系の事ばかり。
「やばくない!?アメリカなんてもう天国じゃん!綺麗なビーチ、マッチョな男達、美味しい食べ物……うわー嬉し過ぎる!」
しかし私の質問はまるで聞こえていないのか、興奮気味の現役ホストは目を瞑って幸せそうな顔を浮かべている。
(うわ、何か酔いそう)
目が回りかけて、助けを求めるように湊さんの方を向くと。
「あらららら…。紫苑、皆が帰ってきたら教えてあげるから安心して。…これは、ちゃんとイチから説明しないといけないなぁ」
私が大也と繋がれていた手を優しく解きながら、湊さんは意味深な台詞を呟いた。
隣に立つ仁さんも、何とも表現しにくい顔でこちらを見つめていて。
(?)
何も知らない私は、ただ首を傾げるだけだった。