ママの手料理 Ⅲ
最後の1人
「…じゃあ、決行前最後の作戦会議を始めます」
「お願いしまーす」
あれから部屋に戻った私達は、数時間後に最後の作戦会議の為に揃って湊さんと笑美ちゃんの部屋を訪れていた。
病んでいますオーラを剥き出しにしていた銀ちゃんと航海もいつも通りの様子で参加していて、少しだけほっとする。
琥珀も壱さんの隣に座っているけれど、彼が仁さんに戻ったらきっと半径5メートル以内には近付かないだろう。
そのモヤモヤした感情をなるべく表情に出さないように意識しつつ、私は湊さんの言葉に耳を傾けた。
「まあ、今回は会議って言ってもあんまり言う事無いんだけど…。皆武器は持ってると思うから、それを最大限使って闘って欲しい。僕の作ったBB弾入りの銃もあるから、欲しい人は言ってね」
話し始めてすぐ、リーダーは私達をゆっくりと見回した。
「それと、怪盗フェニックスには女性も含まれていると聞く。たかが女だからって舐めずに、とことん倒していってね」
「女……俺、あのしなやかな動きに見とれちゃうんだよね」
私の隣で足を組んで座る大也が頬に手を添えながらそう呟き、
「もうお前は闘うな」
瞬時に銀ちゃんが突っ込みを入れる。
「お願いしまーす」
あれから部屋に戻った私達は、数時間後に最後の作戦会議の為に揃って湊さんと笑美ちゃんの部屋を訪れていた。
病んでいますオーラを剥き出しにしていた銀ちゃんと航海もいつも通りの様子で参加していて、少しだけほっとする。
琥珀も壱さんの隣に座っているけれど、彼が仁さんに戻ったらきっと半径5メートル以内には近付かないだろう。
そのモヤモヤした感情をなるべく表情に出さないように意識しつつ、私は湊さんの言葉に耳を傾けた。
「まあ、今回は会議って言ってもあんまり言う事無いんだけど…。皆武器は持ってると思うから、それを最大限使って闘って欲しい。僕の作ったBB弾入りの銃もあるから、欲しい人は言ってね」
話し始めてすぐ、リーダーは私達をゆっくりと見回した。
「それと、怪盗フェニックスには女性も含まれていると聞く。たかが女だからって舐めずに、とことん倒していってね」
「女……俺、あのしなやかな動きに見とれちゃうんだよね」
私の隣で足を組んで座る大也が頬に手を添えながらそう呟き、
「もうお前は闘うな」
瞬時に銀ちゃんが突っ込みを入れる。