ママの手料理 Ⅲ
「…それで、僕達は何年間も彼と連絡を取っていなかったんだ。ジェームズとこの2人は法的に家族になったとはいえ、実際は早く養護園から出たいっていう理由だったし、彼がアメリカの何処にいるのかも良く分かってなかったからね…」
私達の顔を見ながら説明を続ける湊さんは、落ち着いた表情をしていた。
そんな中、私は微かに違和感を覚える。
(ジェームズさんが湊さんの両親と一緒に居たなら、どうして湊さんは自分の両親に連絡しなかったんだろう?)
しかし、私がその疑問を口にするより早く、彼は説明を再開してしまった。
「けど、今日僕たち3人宛に手紙が来たんだ。内容は、ジェームズがアメリカで結婚するからその結婚式に参加して欲しい、との事」
「結婚式いいいい!?」
どういう感情からきたのか、銀ちゃんが金切り声を上げた。
「静かに!…内容はそれだけじゃない。僕達怪盗mirageに依頼も来たんだ。何でも、結婚式場で新婦さんが付けるはずだったティアラが盗まれたらしいから、それを取り戻して欲しいらしい」
「そんなん、現地の警察に依頼すりゃあ良いじゃねーか」
さも当たり前の様に琥珀が反論したけれど、
「いや、ジェームズによるとこの犯人の目星はついてるらしい。……あの世界的大怪盗、怪盗フェニックスだよ」
私達の顔を見ながら説明を続ける湊さんは、落ち着いた表情をしていた。
そんな中、私は微かに違和感を覚える。
(ジェームズさんが湊さんの両親と一緒に居たなら、どうして湊さんは自分の両親に連絡しなかったんだろう?)
しかし、私がその疑問を口にするより早く、彼は説明を再開してしまった。
「けど、今日僕たち3人宛に手紙が来たんだ。内容は、ジェームズがアメリカで結婚するからその結婚式に参加して欲しい、との事」
「結婚式いいいい!?」
どういう感情からきたのか、銀ちゃんが金切り声を上げた。
「静かに!…内容はそれだけじゃない。僕達怪盗mirageに依頼も来たんだ。何でも、結婚式場で新婦さんが付けるはずだったティアラが盗まれたらしいから、それを取り戻して欲しいらしい」
「そんなん、現地の警察に依頼すりゃあ良いじゃねーか」
さも当たり前の様に琥珀が反論したけれど、
「いや、ジェームズによるとこの犯人の目星はついてるらしい。……あの世界的大怪盗、怪盗フェニックスだよ」