ママの手料理 Ⅲ
ようやく皆の話に理解が追いついたところで、仁さんが口を開いた。
「ジェームズの結婚式は2月2日に行われるらしい。今日が1月16日で、渡航日が19日だから…。タイムリミットまで、2週間と少しってところかな」
「2週間か……まあ、余裕だな」
そこで、今までとは真逆の意見を言い出したのは銀ちゃん。
「あれ、君嫌がってなかったっけ?」
「いやー、良く考えたらいけそうな気がしてきた。店よりも盗みの方が大事だし、それより俺らアメリカ満喫出来るんだぜ?アメリカ美人に会う為にも行くっきゃないだろ」
銀ちゃんの渡米動機なんてきっとそんなもんだろうと勘づいていたけれど、やはり気持ち悪い。
「僕も賛成です!久々に人を殺せるの嬉しいので!あと、結婚式も見てみたいです!」
続いて、サイコパスが私の隣で元気良く発言した。
「あ、私は元から行きたいと思ってました!」
その波に乗っかろうと挙手すると、知ってる、と湊さんが頷いてくれた。
皆が渡米する方向に意見をまとめ始めている中、唯一黙っている琥珀に大也が優しく声を掛けた。
「琥珀はどうする?行くよね?人殺して日々の鬱憤を晴らしたいよね?…行かなかったら罰として俺とキ」
「行く」
「…、誰か俺のこの感情に名前をつけてください」
「ジェームズの結婚式は2月2日に行われるらしい。今日が1月16日で、渡航日が19日だから…。タイムリミットまで、2週間と少しってところかな」
「2週間か……まあ、余裕だな」
そこで、今までとは真逆の意見を言い出したのは銀ちゃん。
「あれ、君嫌がってなかったっけ?」
「いやー、良く考えたらいけそうな気がしてきた。店よりも盗みの方が大事だし、それより俺らアメリカ満喫出来るんだぜ?アメリカ美人に会う為にも行くっきゃないだろ」
銀ちゃんの渡米動機なんてきっとそんなもんだろうと勘づいていたけれど、やはり気持ち悪い。
「僕も賛成です!久々に人を殺せるの嬉しいので!あと、結婚式も見てみたいです!」
続いて、サイコパスが私の隣で元気良く発言した。
「あ、私は元から行きたいと思ってました!」
その波に乗っかろうと挙手すると、知ってる、と湊さんが頷いてくれた。
皆が渡米する方向に意見をまとめ始めている中、唯一黙っている琥珀に大也が優しく声を掛けた。
「琥珀はどうする?行くよね?人殺して日々の鬱憤を晴らしたいよね?…行かなかったら罰として俺とキ」
「行く」
「…、誰か俺のこの感情に名前をつけてください」