【短編】星の流れる夜に
「私の噂知ってるでしょう?」


少し落ち着きを取り戻して
咲姫は夜彦の質問に答えた


「あぁ

何年も約束の男性を
健気に待っているっていう?」


咲姫は苦笑した


「そんな美談じゃないよ

ただ私が潔くなくて諦められないだけ

それで
ここが
その彼と初めて会った場所なの」


「へぇ
そうなんですか」


「あんまり驚かないね」


咲姫は不思議そうに夜彦に尋ねた


「いや…その…予想できたというか…」


夜彦はうろたえた様に答える

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