【短編】星の流れる夜に
「あははは」


咲姫は
夜彦の様子があまりに可笑しくて
我慢できずに笑い出した


「そんなに笑わないでくださいよぉ!」


夜彦は顔を真っ赤にして顔を逸らした


「ごめんごめん

ところで夜彦君は
ここで何をしてたの?」


目に溜まった涙を拭きながら
夜彦に尋ねる

夜彦は少し考えてから口を開いた


「小さい頃兄貴に
よくここで遊んでもらってたんです

もうこの世にいないけど…」


つらそうな表情で答えてくれた

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