【短編】星の流れる夜に
「知り合いな…の?

…流と私のこと
知ってて…近づいて来たの?

流から何て聞いてた?

私のこと
馬鹿で間抜けな
捨てられたことも気づかない女
って聞いてた??

冗談じゃないわよっ!!」


徐々に叫ぶ声も大きくなっていく


「ねぇ?

楽しかった?

未練たらしく
流を待ち続けてる私をからかって!

好きだってのも演技なんでしょ!?

ふざけないでよっっ!!!」


溢れそうになる涙を堪えながら
咲姫は力の限り叫んだ

傍を通り過ぎていく人達が
好奇の視線を投げかけていくが
そんなことは
もう気にしていられない

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