【短編】星の流れる夜に
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「3年前
留学を終えて帰国してすぐ
交通事故に遭って…

駆け付けたときにはもう虫の息でした

そこで兄貴が言ったのは
これを咲姫にって…

それが最後の言葉でした…」


淡々と夜彦は言葉を続ける


「ご…めん…

ごめん…ねぇ…
流ぇ…」


咲姫は
指輪を握り閉めたまま泣き崩れた

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