【短編】星の流れる夜に
「おかしいよね…

今日の昼までは
流の事しか頭に無かった筈なのに…

ううん
多分
前からこの気持ちはあった

ただ私が
それに気づこうとしなかっただけで…」


咲姫は俯いていた顔を上げた

すると夜彦は
こちらに背を向けて肩を震わせていた


「ごめん…

夜彦君が私に好きって言ったのは
冗談だったのに…

ごめん
忘れて…」


「違う!」


咲姫の言葉に反応して
勢いよく夜彦は振り向いた


「…えっ!?」

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