さよなら、愛してる〈不知火の姫 外伝〉
拉致されて、この蒸し暑い倉庫に閉じ込められていたからか。それとも恐怖や精神的に追い詰められていたからか。
それは俺には分からないが、そうとう無理をしていたのは確かだ。
もっと早くに気が付いていれば……
どうにもならない後悔をしながら、俺はポケットから携帯を取り出す。
しばらくすると、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
◇
それは俺には分からないが、そうとう無理をしていたのは確かだ。
もっと早くに気が付いていれば……
どうにもならない後悔をしながら、俺はポケットから携帯を取り出す。
しばらくすると、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
◇