さよなら、愛してる〈不知火の姫 外伝〉


 もう……考えるのも面倒だ……


「じゃあ、一週間後、戦争だね……その間はこちらも準備があるし、そっちも忙しいだろうから、余計な事をするのは止めてあげる」


 そう言って亜賀座はバイクに戻っていった。

 暫くするとフォン、というエンジン音。その音が遠くなるまで、俺は地面を見つめていた。
















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